堕ちる感情 | 誰かに伝えたい恋の話……

堕ちる感情

ふと頭を過ぎる彼女の笑顔



そしてまたあの時のあの瞬間に引きずり込もうとする



想い出という暗い闇の中 へ



一度堕ちると現実への光は閉ざされ



見えない”幸福な想い出”という強大な力に捩伏せられる



そして”想い出”は一瞬にして”悲壮感”という
光に変わる



現実に帰るにはこの”悲壮感”という階段を昇るしかなく



幾日か幾月か暗い闇の中で想い出に浸る



何も考えられずただあの頃の想い出に翻弄されながら



ふと見上げる小さな光



現実という光の向こうは
ただ孤独と空虚しかなく


また一つ階段を降りてしまう



一つの出会いが終わり独りの自分が遺る



想い出は暖かく暗く現実は冷たく明るい



強い自分でいるためには



この階段を昇るしかない



弱い自分は昇りきる勇気が無く



想い出に浸り現実から逃避して行く



そしてまた今日も一つ階段を降りてしまう



どれだけ経てば辿り着けるかも知れず



ただ暗い闇の中幸福な想い出に飲み込まれて行く









そして堕ちて行く感情