箱根のピンク・フロイドの思い出 | 伊藤茂利の悶絶Jazz魂

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原子心母/ピンク・フロイド
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自分がまだ高校生のころ

ピンク・フロイドが箱根の野外コンサートに出るって知ったんです。


自分ピンク・フロイド好きで

凄く行きたい

でもお金がない

当時のチケットの値段

記憶にないんですけど

高校生がすぐ買える金額じゃなかったような?


でも見たい


野外コンサートだから

前の日に潜り込み

夜が明けたらコンサート! ただで見れる

あたま良い(悪い?)



これは素晴らしいアイデアと

友達2人を誘い(さすがに1人で行く根性はなかった)

準備開始



準備、かなりの重装備

テント

シュラフ

懐中電灯   これだけ!


あとは各自食べ物

自分はフランス・パンにチーズのみ(なんかカッコ良くない?)




コンサートの前日

箱根の会場へ


もちろんメインからではなく裏山から侵入


目立たない場所にテントをはる

「まむしに注意!」の看板発見

記憶が定かではないんですが…

テントの周りに、たばこをバラシてまいたんですよ

まむし除けに

誰が言いだしたのか、誰のたばこ(自分は20歳までまじ喫煙しませんでした)

かも思いだせません…



夜になりテントで寝ました



なにやら人の話声



「あれ!ダメだよ!こんなとこ居ちゃ!」


やばい!!!!!


警備員の人達です


「起きて、起きて!」


からだを揺すられて


自分は寝てるふり


「起きて、起きて!」


2人の友達は起こされて、謝ってる


自分は寝てるふり  


「起きて、起きて!」




いつまで、しかと出来る訳でもなく

起きるしかないですよね?

仕方ない!


「もう、始まったんですか?」

このころからボケまくり


夜中に会場から追い出され

外で野宿


夜が明けて

自分「もう1回トライしようよ?」

A君「俺、帰る」

B君「だよな、もう無理だよ」

自分「裏山から、音を頼りに降りて行けば、ステージに出れるよ」

A君「俺、帰る」

B君「…」

自分「ここまで来たんだから、トライしようよ!」

A君「俺、帰る」



B君はなんとか残ってくれて

2人でトライ



裏山からアタック

もうコンサートは始まってる

音を頼りにどんどん崖を降りて行く


かなり険しい道

音がだんだんでかくなる


出た!

ステージのど上!!!


うまく回り込んで

さも前から居たような顔して会場に紛れ込む


成功!!


そこは、ウッド・ストックだった

Love&Peaceの世界だった


自分達はメインステージの前に座り込み

チーズつまみにパンをかじった


だんだん日が暮れてくる


フルーツ・ガム・カンパニー「ロコ・モーション」

この後に

ピンク・フロイドだ




箱根の夕暮れ

どこからともなく霧が出てきてる


ピンク・フロイド登場!

ただ見だ!


霧がステージに架かる

原子心母のオープニング!

バイクの音が右から左へパンしていく


凄い!

ピンク・フロイド!

ただ見だ!


"Atom Heart Mothre"


Pink Floyd


この会場に高校生の自分がいる