そして恋が降ってきた<あとがき>
『軽薄男と性悪女』のスピンオフで書いた
『ミッシング』の主人公である<マスター>こと、
高木博之さんをぜひ幸せにして欲しい!という
読者の方の要望にお応えすべく、今回のお話となりました。
奥手な博之と、不器用なトモコをつなぐカスガイは
やはり息子の健太。
“自分が居るせいで、お母さんが幸せになれない。”
“自分が我慢したら、皆が楽になる。”
たった9歳で、そんな気持ちで生きてきた彼自身に
初めてスポットを当てた
翔の「健太はお父さん探したい?」の一言と、
泣く事のできない健太の代わりに
号泣したカナの
「健太くんは“かわいそうな子”じゃない。ただ悲しいだけよ。」
という言葉が、彼の行動の支えになります。
周囲に、自分を理解してくれる大人が現れ
欲しいものを素直に「欲しい」と言えた時に
行動した彼が手にしたものは、
どんな宝石よりも価値のある
“ささやかだけど、特別な幸せ”
なのかもしれません。
次回作はいよいよ、
タカヒト王子の実家へ結婚の許可を得に行く
王子とひろこに、
二人を引き離そうとするいとこたちの
魔の手が忍び寄ります!
試される二人の絆、そして
横恋慕の結末は!?
1月6日公開予定、
<横恋慕ラプソディ>ご期待ください!!
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