そして恋が降ってきた【後編】
<第三十八章>大円団、その2
「・・・・と、言う訳なんですよ。」
博之が言うと、翔とカナが吹き出した。
「凄いわね、マスター。一月も一緒に住んでないのに
健太くんに似てきたんだ。」
カナが感心して言うと、
「もう、思い込みが激しくて・・・・。」
苦笑している。
博之からは想像できないような、パワフルなご両親だと
翔は思った。
「まあ、お咎めもないし
健太くんは可愛いみたいだし、
突然孫が出来たから嬉しいんじゃない?」
彼が言うと、
「そうなんですよ。DVDやら、ゲームやら送り付けてきて・・・・。」
なんとも微笑ましかった。
「いいプレゼントだったね、ご両親にも。」
そういうと、三人は笑った。