そして恋が降ってきた【後編】
<第三十一章>二人のはじまり その3
ゆっくりと博之の指が動き、
トモコの下着を取り去る。
想像以上の素晴らしい身体だった。
「明かり、付けてもいい?」
彼が尋ねる。
薄明かりの下では良く見えない。
彼は彼女の姿をしっかりと焼き付けたかった。
「恥ずかしいよ。」
と、トモコが言う。
「じゃあ」
と彼が、大判のハンカチを取り出し
トモコの目元に巻いた。
まるでそれは、目隠しのようだった。
博之が部屋の明かりをつける。
「キレイだよ。」と彼女の耳元で囁いた。
一糸まとわぬ彼女の身体は
豊かな曲線美を描いている。
「・・・恥ずかしい。」
そう言う彼女は汗ばんでいて、
とても淫らに見えた。
ゆっくりと彼女にキスをして、
舌で胸元から腰を味わうと、
彼は彼女自身に、舌を差し入れた。