そして恋が降ってきた【後編】
<第二十四章>車の中でXXX
車の中、翔とカナは
ドキドキしながら待っていた。
「ねえ、トオルさんたちはどうするつもりなの?」
好奇心でカナが聞くが、
「内緒♪」と、翔が
少し意地悪に言った。
「えーっ、教えてよ。」
「だって、俺も知らないんだもん。
タカヒト君に、トオルくんに任せるよう頼んだからさ。
彼もなかなかの、策士だろ?」
「確かに。」
ひろこ先輩とタカヒトのときも、彼は活躍していた。
きっと今回も、
色々やってくれるに違いなかった。
「あーん、気になるっ!」
カナが言うと、翔が助手席のシートを
フルで倒す。
「!?」
突然の出来事にカナがびっくりして、黙り込むと
翔がカナの上に跨った。
「なあ、車の中は
まだ試した事なかったよな?」
ニヤリと笑う。
「色々気になってるようだから、
気分をそらしてあげようか?」
唇に、首筋にキスをされ
カナの吐息がだんだんと熱くなった。
「こんなとこで?」
と、彼女が熱っぽい目で聞く。
「嫌、なの?」
切れ長の瞳がカナを捕らえると、
その目に吸い込まれそうで、
彼女は動けなくなった。
「・・・嫌じゃない。来て。」
翔の表情が、ふっと緩む。
「良い子だ。」
満足そうに、彼は彼女の髪をかき上げた。
「素直な良い子には、ご褒美をあげよう。」
翔はカナにキスをすると、
彼女の服を脱がせ始めた。