いばら姫LOVE AGAIN
<第九章>内藤くんの告白 その2
しばらく二人は黙って見詰め合っていたが、
そのうち内藤くんが
「また来ます。」
と言って、帰っていった。
雅は混乱していたが、
ため息をついていると
携帯にラインが届いた。
・・・・・・内藤くんからだった。
『旦那さんのことで悩んでいるのは、前から知ってました。
力になりたいと思っていたところで、
今回山中さんが、事故で死にかけたと聞いて、
自分の気持ちを言わないと!と、思って、
思わず変なことを言ってしまいました。すみません。』
と言った内容だった。
なんだかとても、ややこしい気分だった。
返事を返す気にも、なれない。
彼女はそのままベッドにもぐりこむと
“あの告白が、悪い夢でありますように・・・・。”
そう思いながら、眠りに就いた。