灼熱☆バケーション【後編】

〈第二十四章〉 看病

 

 

ひろこは、カナの様子を心配していた。

翔が無理をさせたわけじゃないだろうけど

雨に打たれたのが悪かったんだろう。

 

額の汗を拭いて

身体もぬぐう。

「ごめんね・・・・。」

カナがか細い声でそう言いながら、

涙を流した。

 

“悪い夢でも見てるのね。”

 

ひろこは思いながら

「大丈夫?カナちゃん。」

そう優しく声をかけて、

彼女の涙をそっと拭った。

 

 

 

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