満足感に浸った羽後朝日岳 | みちのくの山巡り

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登山日   4月27日(金)
山名    羽後朝日岳(1376m)
山域    和賀山塊
入山口   貝沢集落
メンバー  5人
天気    朝の内晴れのち曇り、風時にやや強い
 
 
 
 
 
 
本当は沢山の仲間と行きたかったのですが、長丁場な上藪漕ぎがありまた大きく口を開いたクラックもありで、人数が多い分行動時間を費やしてしまうという思いで6人限定として呼びかけをしました。結局当日1名が不参加となり5人で出かけてきました。
 
 
 
 
 
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GPS軌跡です。
 
 
 
 
 
 
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出発6時45分。舗装道から砂利道に入るとすぐに残雪が有り林道をしばらく歩くことに。閑静なカラマツ林や杉林を通過すると所々雪消えした箇所も出てきます。
 
 
 
 
 
 
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ここが貝沢登山口。ここまで渡渉3ヵ所。開拓地らしく広々とした土地が一面果てしなく横たわっていました。
 
 
 
 
 
 
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本格的な登山道入り口。ここから暫くは雪消えした尾根を進みます。程なくイワウチワの群生地に出くわします。
 
 
 
 
 
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途中微笑ましい奇形クロベにごあいさつ。
 
 
 
 
 
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まだ新緑していないブナやナラの森。このあと前山分岐までは残雪の急坂を喘ぎながら登ります。
 
 
 
 
 
 
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前山分岐を過ぎると広い雪原に出ました。先ほどまで青空が広がっていましたが、いつの間にか高曇りの空に急激に変化してきました。
 
 
 
 
 
 
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前方にはモッコ岳が立ちはだかっています。いよいよ主稜線が近いことを物語っています。
 
 
 
 
 
 
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残雪上を歩いていたら突然藪にぶち当たり登山道を探しながら藪漕ぎです。夏道を見つけた時はほっとしました。ここに達する手前では、今開花したばかりのカタクリが見送ってくれました。
 
 
 
 
 
 
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県境分岐にて。ようやく主稜線到着です。背後には秋田駒ヶ岳がもやで霞んで見えます。360度の眺望に皆さん「うお~」との掛け声が・・・。
 
 
 
 
 
 
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登山道から若干外れている沢尻岳。奥には連峰最高峰の和賀岳が鎮座しています。
 
 
 
 
 
 
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沢尻岳から大荒沢岳へ向かいます。右に羽後朝日岳がひしひしと迫ってきます。
 
 
 
 
 
 
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根菅岳へ繋がる主稜線の間から和賀岳が覗いています。
 
 
 
 
 
 
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大荒沢岳山頂にて。ここから北方向へ少し藪を漕いで大荒沢岳の斜面を下って行きます。
 
 
 
 
 
 
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藪から雪面へ、雪面から藪へと何度かこれを繰り返します。
 
 
 
 
 
 
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鞍部まで到達する間、大きなクラック箇所も通過します。(撮影:こんたろうさん)
 
 
 
 
 
 
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鞍部を過ぎれば羽後朝日岳に向けて最後の登りに掛かります。
 
 
 
 
 
 
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12時47分ようやく山頂です。直下の藪は残雪が繋がっている下方に降り今度は4、50mほど登り返して…そうすることで藪漕ぎしないで山頂まで達することができました。軽い昼食や休憩込みで約6時間費やしました。
 
 
 
 
 
 
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写真では読み取られないほど痛みが激しい石の山頂標。「朝日嶽」と彫られています。
 
 
 
 
 
 
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朝日山頂から和賀岳。この光景は贅沢すぎるほどの満足感が有ります。
 
 
 
 
 
 
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山頂から真ん中根菅岳と右後ろ高下岳。1000mそこそこの奥羽の山ですが北アルプスや越後の山に負けないほどのスケールや迫力が有ります。
 
 
 
 
 
 
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13時20分下山開始。左手に岩手山が薄っすらと確認できます。
 
 
 
 
 
 
 
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右が大荒沢岳、左端が沢尻岳。
 
 
 
 
 
 
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再び藪に突入です。
 
 
 
 
 
 
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大荒沢岳山頂付近から振り返って羽後朝日岳。
 
 
 
 
 
 
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秋田駒ヶ岳を背負って・・・。焼山、八幡平、森吉山、遠く大平山まで眺望できましたが鳥海山は霞で見ることはできませんでした。
 
 
 
 
 
 
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再び和賀岳。
 
 
 
 
 
 
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大荒沢岳中腹から見たズンクリした沢尻岳。
 
 
 
 
 
 
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大荒沢岳と沢尻岳間の最低鞍部。上部の夏道が露出している箇所にピッケルや和カンジキなど僅かでも荷を軽量化するためデポしてきたので、回収ついでにそこで今度はゆっくりと昼食休憩します。
 
 
 
 
 
 
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最後の見納めです。右羽後朝日岳、左大荒沢岳です。
 
 
 
 
 
 
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沢尻岳を通過すればあとは殆ど登り返しもなく淡々と下ります。先にある林はダケカンバ。
 
 
 
 
 
 
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あとは思い思いに下りますが、露地が露出している夏道を忠実に辿り朝のような藪漕ぎに遭遇しないよう注意を払います。
 
 
 
 
 
 
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イワナシ。イワウチワとカタクリ以外に見られた花はこの花だけでした。
但し林道脇では水芭蕉も所々固まって咲いていました。
 
 
 
好天とまでは行きませんでしたが、陽に照らされることもなく爽やかな風を受け、出会った登山者は2人だけという気の遠くなるような静けさの中で満ち溢れるほど山に浸った充実の10時間でした。