施主検査 | STAY POSITIVE 車いすバリアフリー建築士のブログ

STAY POSITIVE 車いすバリアフリー建築士のブログ

車椅子バリアフリー建築士。ミュージシャン(サックス、ウクレレ、ボーカル)
2011年4月、転落事故で脊髄損傷(th-11)。
福祉住環境コーディネーターでもあり、住まいや外出などの車椅子生活日記。

新築の車いす対応住宅完成し、施主検査に立ち会わせて頂きました。

ピカピカの家だし細かい汚れやキズまでチェックするので、ヘタに触るのも怖くてドキドキしました。

前に少しご紹介しましたが、また写真撮ってきました。




玄関スロープ。雨の時は車を少し斜めに停めれば雨よけになる構造になっています。




上がり框はゴミなどの侵入を嫌って、あえて3cm位の段差をつけています。




1Fから見たホームエレベーター。




アイランドキッチン。

向こう側もかなり広くスペースを取っている上に奥のカウンターも足が入るようになっているので、
車いすでも快適に料理ができそうですね。



両側に手摺が付いています。

片手に鍋や食器を持っていても移動ができますね。




掃き出し窓からも出入り出来るようスロープが付いています。

床が低いので雨などが侵入しないよう、グレーチングが付いてました。




クローゼット。





クルクル回すと上から降りてくる物干し竿。

これ初めて見ました。車いすの人にはいいですね。





この2枚引き戸いいですね。

引き戸は思いっきり閉めても最後の数センチは自動でゆっくり閉まるようになっています。




日光浴が好きなお客様なので大きなバルコニー。

半分はサンルームになっています。




外から見たバルコニー。デカい!

この家最大の特徴ですね。






このお客様の場合は色々な事情から検討して新築という選択をされました。

この選択をする上での最大の難点はやはり改修に比べて工期がかかることでしょう。

最初にご相談を受けたのがちょうど1年前位なので、受傷してから1年半以上もの入院生活はさぞかし辛かったと思います。

僕なんか5ヶ月でも泣きそうでしたからね。


しかし時が経ってしまった今となってはこれで良かったのではないかと思っています。

我慢した分、快適な環境になったのではないでしょうか。


そう思って頂けてたら嬉しいですね。