(初めての方はその1へ)
手、指のしびれがある場合次の疾患が代表的です。
3の頸椎疾患では肩こりや、首の痛み、肩甲骨周囲の痛みを伴うことも多いです。
1,手根管症候群
2,肘部管症候群
3,頸椎疾患
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3,頸椎疾患
手のしびれで(少なくとも)肘部管症候群以上に多いのが「頸椎(首)」からくる上肢、手指のしびれです。
特徴としてはしびれが出る前に頚部や肩甲骨内側の痛み、肩こりが先行症状(先に出る症状)となることが多いことです。
首や肩甲骨が痛くなって、その後、手、前腕、上腕がしびれてきた場合、頸椎疾患を疑うべきでしょう。
頸椎(首の骨)は7つあり、上肢、下肢を支配する神経が頚髄にあるため、様々な症状が出ます。
頸椎の中の神経の通り道(頸椎脊柱管といいます)には頚髄、そこから末梢神経が出ています。
頚髄は「中枢神経」であり、脳と基本的には同じ神経組織です。頚髄と同じ中枢神経は胸髄まで続いています。
腰椎以降は「馬尾」いって馬のしっぽに似たように末梢神経が伸びて言ってるのでこう呼ばれます。
一部の脳梗塞では回復はきわめて厳しい(後遺症が残る)ですが、これは「中枢神経の回復不可逆性(回復しない)」のためです。
一方、末梢神経は中枢神経にくらべ可逆性があります。すなわち、たとえば切れてもつなげば(若干の遺残症上があることも多いですが)再び神経として機能すると言うことです。
頸椎は7つある上、中枢神経である「頚髄」と末梢神経である「神経(根)」を含むため、様々な症状が出るわけです。
以下、頸椎疾患を列記します。
* 頚椎椎間板ヘルニア
* 頚椎症性脊髄症
* 頚椎症性神経根症
* 後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症
* 斜頚
* 外傷性頚部症候群
* 頚肋
* 腕神経叢損傷
* 胸郭出口症候群
* しびれ(脊椎手術後のしびれ)
(つづく)
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