カラパイアより
2018年09月09日

イギリスで1ヶ月間「SNSの利用を止めよう」キャンペーンがスタート

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 その日、大勢の人々はSNSを楽しむ“最後の夜”を満喫していた。

 なぜなら”スクロールフリー・セプテンバー(スクロールしない9月)”が間もなく始まろうとしていたからだ。

 これはイギリスの王立公衆衛生協会(Royal Society For Public Health)が推進する、9月はSNSを利用しないように勧めるキャンペーンだ。

 その始まりとなる9月1日、2000人以上の人たちがいわゆる”ビッグ5”と呼ばれるアプリ(フェイスブック、インスタグラム、スナップチャット、ツイッター、ユーチューブ)を利用しないと宣言した。

 最終的には数万から数百万人がキャンペーンに参加するだろうと見込んでいる。

 

SNSの過剰利用による心身障害

 このキャンペーンは昨年発表されたSNSに関するレポートを受けて企画されたものだ。

 レポートによれば、SNSを利用すると、不安、うつ、否定的な身体イメージ、ネットいじめ、睡眠不足、話題に遅れてしまうという焦りといったいくつもの悪影響があるという。

 SNSには、適切な使い方をすれば、社会的な絆が育まれたり、心の支えになったりといい影響もある。
その一方で、急いで対応しなければならない数多くの問題が潜んでいることも確かなのだ。

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SNS依存はアルコールやタバコ依存と同じ

 そして、これは特に若い人たちにおいて特に言えることだ。

・長時間ネットを使用して過ごす10代の若者はADHDの症状が出る可能性(米研究) : カラパイア

 今、若者のSNSの乱用を食い止めることは飲酒や喫煙を止めるのと同じくらい大切なことだと認識されている。

 スクロールフリーセプテンバーは、イギリスで設けられている、禁酒・禁煙月間のSNS版だ。

 スクロールフリーセプテンバーは、プライベートにおけるSNSの利用を完全に止める「コールドターキー」から、寝室ではスマホを使わないようにする「スリーピングドッグ」までの5段階の禁SNSの方針を定めている。

 これに賛同する人は、9月の間は自分の状態にあったレベルでSNSの使用を控えることになる。


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SNS依存症は自覚症状のないまま世界に蔓延している

 世界では50億人以上の人がビッグ5(フェイスブック、インスタグラム、スナップチャット、ツイッター、ユーチューブ)の1つ以上に登録していると言われている。

 しかし、これらのアプリには依存性、データの不正利用、フェイクニュースの拡散といった問題があるとして、政府や民間の機関から調査を受けている。

 ハイテク業界の著名人も使いすぎについて心配している。

 たとえば、フェイスブックの初代社長であるショーン・パーカーは、それがドーパミンの放出を促し、使用を簡単には止められないよう設計されていることを批判する。

 一方、当のSNS側は、自分たちの作るサイトが親しみやすく、健康的であるよう努めていると主張する。

 その一環として、最近ではインスタグラムとフェイスブックが毎日平均どのくらいアプリを利用しているのか確認したり、利用時間を制限したりする機能を搭載した。

 イギリス政府はSNSが若い人に与える影響について調査を進めている。キャンペーン期間終了後、その第6回の会合が開かれるそうだ。

References:telegraph / sky/ written by hiroching / edited by parumo

 

 

 

 

 

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