写真は、米タイム誌の表紙です。
左が1984年、右が2014年。
今から約40年前のアメリカでは、コレステロールを多く含んだ物を食べると、血液のコレステロールが上がり、心臓病を引き起こすと、科学的に信じられていました。
それで低脂肪食が大流行したわけです。
低脂肪食というのは、低脂肪にする代わりに、カロリーの帳尻を整えるため、何かを余計にいれなければなりません。それが糖質です。
糖質は安くて、甘くて、保存をきかせますから、食品メーカーにとっては大変都合のよい物質だったと言えます。
しかし、その結果どうなったかというと、
アメリカでは、低脂肪食は心臓病や肥満の予防にはならず、むしろ状況を悪化させてしまいました。
そこで、2014年の米タイム誌の表紙では、
「バターを食べよう!」と、まったく逆のことを謳うようになったわけです。
栄養学の常識は変わります。
アメリカでの40年にわたる壮大な栄養実験から確実に学べたことは、糖質は人を肥満にさせ、心臓病のリスクを高めるということです。
まだ巷には低脂肪食の食品も置かれていますが、成分表をみて、糖質が多く入っていないかは、自分の身を守るためにもチェックすべきです。
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