「キム・ワイルド(Kim Wilde)」の86年11月発表、5th「アナザー・ステップ(Another Step)」を聴きました。

僕が持っているのは、13年に発売された紙ジャケット、13年リマスター、ボートラ2曲付。

キム・ワイルド5-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを忠実に再現。日本盤LP帯付。

キム・ワイルド5-2
(帯を外したジャケット表)

キム・ワイルド5-3
(ジャケット裏)

キム・ワイルド5-4

キム・ワイルド5-5
(内袋表裏)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先日のピーター・セテラ「ソリテュード~ソリティア(Solitude/Solitaire)」に続いて、第94弾はキム・ワイルド。

キム・ワイルドは、父親や兄も歌手と言う音楽一家で育った、ロンドン出身の女性歌手。
このアルバムは、5作目(全英73位・全米40位)。
プロデューサーは、実兄のリッキー・ワイルドほか。

1曲目「キープ・ミー・ハンギン・オン(You Keep Me Hangin' On)」は、全英2位・全米1位。もちろん、シュープリームス(全米1位・全英8位)のカバー。また、ヴァニラ・ファッジ(全米6位)のカバーでも有名です。モータウンと言うよりは、80年代パワーポップのアレンジ。
2曲目「ヒット・ヒム(Hit Him)」は、ホーンも軽快なガールズ・ポップ。
3曲目「アナザー・ステップ(Another Step(Closer to You))」は、全英6位。黒人男性ソウル・シンガー、ジュニア・ギスコンブとのデュエット。
4曲目「ザ・スリル・オブ・イット(The Thrill of It)」は、ギターとピアノが絡むハード・ロック・ナンバー。
5曲目「アイヴ・ゴット・ソー・マッチ・ラヴ(I've Got So Much Love)」は、スリリングなロック・ナンバー。
6曲目「ヴィクティム(Victim)」は、LPには収録されず、CDとカセットのみに収録された曲。ビッグ・カントリーなどに通じる、UKロック調の曲。
7曲目「スクールガール(Schoolgirl)」は、オーストラリアとイギリスを除くヨーロッパ数ヵ国でシングルとなった曲。マドンナを彷彿とするダンス・ポップ。
8曲目「セイ・ユー・リアリー・ウォント・ミー(Say You Really Want Me)」は、全英29位・全米44位。映画「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」のサントラ曲。これも、グルーヴ感のあるダンス・ナンバー。
9曲目「シー・ハズント・ゴット・タイム・フォー・ユー(She Hasn't Got Time for You)」は、ソウルフルなバラード。
10曲目「ブラザーズ(Brothers)」は、リッキー・ワイルドと父親マーティー・ワイルドの共作。兄弟愛と恋愛の違いについて歌ったラヴ・バラード。
11曲目「ミッシング(Missing)」は、スパニッシュ・ギターが印象に残る感傷的な曲。
12曲目「ハウ・ドゥ・ユー・ウォント・マイ・ラヴ(How Do You Want My Love)」も、ソウルフルな曲調。9曲目以降は、意図的にバラード路線の曲を並べているようです。
13曲目「ドント・セイ・ナッシングズ・チェンジド(Don't Say Nothing's Changed)」は、しっとり歌われるアコースティック・ナンバー。この曲は好きです。
ボートラ14曲目「ラヴィング・ユー(Loving You)」は、1曲目のシングルB面。エキゾチックな雰囲気の曲。
同15曲目「ホールド・バック(Hold Back)」は、3曲目のシングルB面。元気の良いポップス。

このアルバムや4th「セカンド・タイム(Teases & Dares)」は、リアル・タイムで聴いた記憶があります。
全米チャート40位は、彼女にとって最高位。これは、やはり1曲目のヒットの影響だと思います。
逆に全英では、次作「CLOSE(Close)」が8位で最高位となります。
ロック調の曲、ダンス調の曲、バラード調の曲をそれぞれまとめて配置しているのが、特徴ですね。

Youtubeで「キープ・ミー・ハンギン・オン(You Keep Me Hangin' On)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「アナザー・ステップ(Another Step(Closer to You))」のPV映像です。



同じくYoutubeで見つけた「セイ・ユー・リアリー・ウォント・ミー(Say You Really Want Me)」のPV映像です。