ここのところ、心臓が痛い、はぁはぁすると言っていた老母。
かかりつけの病院に連れていったところ、異常なしと言われ、
「もう、何があってもおかしくない年である」と、体調不全は加齢ということになりました。
しかし、母は日に日に食が細くなり、水も飲めなくなってきて、
体重も10キロくらい減ってしまっていました。
心臓が痛いとか、息苦しいとか、
本人でなければどのくらい苦しいかはわからない。
しかも一緒にいると、同じことを何度も聞くことになり、
こちらもイライラしてきてしまいます。
「がまんできるの? できないの?」
「痛いって言われたって私は治せないんだから、病院に行くしかないでしょ!!!」
だんだん、意地悪度が増していきます。
私は今年はほとんど母と共に過ごす日々が増えているのですが、
その日は私自身が用事があり、
「寝ているから大丈夫」という母を残して出かけてしまいました。
しかし、妹と弟が連絡をとりあってくれて、
かかりつけではない大きな病院に救急入院となりました。
弟のグッジョブです。
そしてわかったことは「良性の胃潰瘍の最悪な状態」だということ。
ちょっとよくわからないけれど、たぶん、胃がんとかではなさそう。
胃がはれてしまったことで心臓や肺を圧迫していたのだそうです。
病院はコロナ禍でもあり、面会はできないのですが、
(入院の手筈は弟がやってくれました。感謝!)
iPhoneでのテレビ電話が病室からできるため、
入院した日も、翌日も、母がテレビ電話をかけてくることができました。
今回、わかったことや考えたことなどが、いくつかあります。
ひとつめは、長い間お世話になっているからといって、かかりつけ医を頼りすぎてはいけないということ。
今回、2週間くらい前にレントゲンをとっていたり、血液検査もしていたこともあり、「問題なし」と言われてしまい、
お薬もそれまでとは変わらない処方をいただいていたわけですが、
別の大きな病院で「加齢ではない」病気がわかった。
お医者さんが悪いと責める気持ちはありませんが、地域の病院の限界があると感じました。
ふたつめは、一緒に居ることがプラスではないと思ったこと。
私がずっと一緒に暮らしていたのに、「がまんする」と言う本人の言葉を信じてしまっていたうえに、
かかりつけ医の説明を聞いていた私は、「老齢だから仕方ないことなのだ」と思っていました。
でも、一緒に過ごしていないからこそ、弟が救急病院に連れていってくれたのだと思います。
私がそのまま一緒だったらその大きな病院(ちょっと遠い)に行くこともなかったし、
母もずっと痛みや苦しいままだったに違いありません。
弟の機転、判断があったおかげで入院ができたことは本当によかったと思います。
みっつめは、iPhoneを持たせて、LINEを使えるようにしたことがよかったということ。
以前はandroidのシニア携帯でしたが、使いにくいことこのうえなしでした。
妹が「家族割」のiPhoneを手配してくれて、不必要なアプリを消すなどのカスタマイズをして、
毎週1回以上、やりとりをしていたことがトレーニングになっていたように思います。
病院のベッドから看護師さんとテレビ電話してきたときにはびっくりしましたが、
お互いに安心です。
母が入院して、
新聞を止めて、
ケアマネさんに連絡して、
デイケアの担当さんに連絡して、
ご近所の方に連絡して、
保険会社や銀行などに連絡したりして、
「これからのこと」を考えるようにと、後押しされているようでもあります。
おかげさまで母の容態も安定して、
検査をしてもらったら案外早く退院できそうです。
追伸:
おかげさまで退院しました。
入院中の投稿は差し控えましたが、退院したので忘備録として投稿します。
ご心配ありがとうございます。