デザイン事務所を経営しているcoil南幅俊輔さんと久々に電話で話しました。

南幅さんはデザイナーでありながら、写真家としても活躍しており、

編集も執筆もされるマルチなクリエイターです。

イラストはWEB上の南幅さん自画像。

 

 

仕事の話もありつつ、情報交換などもしつつの電話だったのだけれど、

「最近は編集部が電話に出ない」という話になった。

連絡はすべてメール。よくてzoom。

企画書はメールで提出するものの打合せはほとんどなし、とのこと。

 

「この前は、『もう電話はしないでください』って言われちゃったよ」

 

「俺なんか昭和の人間だからさ、ちょっとしたこととかは電話しちゃいたいのよ」

 

そうですよねえ。私も昭和だからよくわかります。

いちいちメールはめんどくさい。

そのうえ、昭和世代はいきなりメールを送るのは不躾で、

「まずは電話をして、それからメールで詳細を送る」というのが礼儀であると考えてきました。

しかし令和では「まずメールをする」というのがビジネスマナーとなっているらしい。

 

「昭和世代の『当たり前』が明らかに通用しないよね」と

笑ってしまいましたが、笑ってる場合ではありません。

「昭和世代が知らない令和のマナー」って本が書けそうだぞ(もうありそうだけど)

 

たとえば。

飲食店のトイレが入っているか、入っていないか確認したいときとか、

あるいはとても長く居座っている人がいるらしいときとか、

ノックするのが昭和。

令和はノックしてはいけないのだそうです。

すぐ出てくれなかったらどうするのよ?(たぶんじっと待つのでしょう)

 

飲食店といえば、

なくなったマナーでは、「フォークの背中にごはんをのせる」というのがありました。

さすがにこれは私もやりません。

あと「逆さ箸」

大皿から取り分けるときに箸を逆さにするのですが、これも私は衛生的観点からやりません。

 

オリンピックではスケートボードの解説者が若者言葉だったらしいですが、

昭和世代でももちろんカジュアルな言葉づかいはありましたが、

「TPO」(時・所・場所)をわきまえるというのが昭和の常識。

言葉遣いや立ち居振る舞い、服装など、

場所や相手に合わせたものにするのが「気遣い」というもの。

でも、令和は「そんなのみんな自由でいいじゃん」と、ある意味「わきまえない」

昭和世代はときどき目を覆いたくなるようなことに遭遇します。

先日もあるバラエティ番組で、有名タレントさんを前にした女子高の教師(女性)が

「やばい」を連発。

昭和な私はただただ驚くばかりでした。

「やばい」という言葉は下品ですし、教育する立場の女性が、初対面の人に対して言う言葉とは思えません。

しかし、たぶん、テレビを観ている人たちはそんなことを考えるほうがおかしいと思うに違いありません。

 

そうはいっても世の中にはまだ「昭和のルール」に生きている人たちもたくさんいます。

ヤフーニュースによると「秘書検定」が現実に即していないという問題提議をしています。

上司に対しての対応が納得できないという令和人類の気持ちはわからなくもない。

昭和は徹底した男社会でしたし、秘書は上司をサポートする役目でもあり。

しかししかし。

私の知るなかで、大手企業の超エグゼクティブの方の秘書さんたちは

ことごとく優秀でした。

男性(上司)をたてつつ、裏ではしっかりとコントロールしている人がたくさんいました。

仕事もやりよう、考えようだと思いますし、

あれこれめくじら立てるのも、お互いよいことではありませんよね。

 

相手を認めるというのがSDGsの言うところの多様性

 

話は南幅さんに戻りますが、

南幅さんはもともと猫好きというわけでもないのに

なぜか猫の写真をたくさん撮影するようになったのだとか。

ソトネコと名付けているように、

野良猫だったり、お外に散歩中だったり、島や町の猫ちゃんを撮影しています。

かわいいグッズも作っていらっしゃいます。

共著「老子と猫から学ぶ人生論 だいじょうぶ。ニャンとか生きていけるよ」は

中国や台湾、タイなどでもベストセラーになったようです。

日本では電子書籍になっています。

マナーの話はまったくありませんけれど「そのままでいいよ」と

ぽんと背中をたたいてくれるような内容と、ソトネコちゃんたちの写真満載の小冊子です。