1980年代にニューメディアとかマルチメディアという言葉が流行り始めるやいなや、

「コンピュータが発展すると紙がなくなる」と言われてきました。

「ペーパーレス」という言葉ができて、

確かにファックスなどは利用者が激減してはいるものの、

それでも紙の文化、印刷した書籍はなくなることはありません。

しかも、日本は世界に類を見ない漫画国家で、

漫画雑誌もまだまだ多く、

スマホで読む漫画が増えてきてはいるものの

印刷した漫画本がよいという人も大勢います。

 

漫画家の収入は、だいたい次のとおりです。

連載時の原稿料。たとえば1ページ5000円であれば、20ページで10万円です。

原稿料はピンからキリまであって、アシスタントなどを使っても別途に費用が出ることはないので、

連載だけでは赤字です。

 

単行本になると、だいたい定価の10%がロイヤリティです。

500円の単行本なら、50円が印税になります。

初版が1万部なら、50万円。100万部なら5000万円。

売れれば売れるほど儲かります。

単行本がシリーズになると、

たとえば最新号が出たときにはそれまでの古い号も少し増刷になります。

なので10冊出ていて、11冊めが出たとして、残りの10冊が1000部ずつ(実際には1000部なんてことはありませんが)増刷されると、だまっていて1万部分の印税が入ります。

 

アニメの場合は契約もいろいろですが、原作料にしても印税にしてもあまり大きな収益にはならず、

むしろそれで単行本が売れるほうが儲かる場合も少なくないようです。

「鬼滅の刃」などはアニメ収入が数十億あっても、作者には原作料の最高額として数百万円しか支払われていないという噂もありますが、原作の漫画が売れれば否応もなく10%の印税収入があります。

 

さて、そんなにたくさん稼いで、漫画家さんはいったい何にお金を使っているのかというのが気になりますが、

それは人のお財布。あれこれ探るのはお行儀がよくないことではあります。

(でも、気になりますよね)

そんなときに目にしたニュース。

「お前はまだ死んでいない」定員割れ県立高、起死回生の漫画学科設立。

漫画家の先生方が出版社(社長は元集英社の編集者だった人のはず)と共に、学科をサポートするという話。

いい話じゃないですか。

その記事中に

 

【写真】故郷に4億円を寄付した「北斗の拳」作者

とあるから、てっきり、原哲夫さんが熊本の学校に寄付したんだと思ったわけですよ。

しかし、リンクを見たら、「北斗の拳」の原作者の武論尊さんが2017年に長野県佐久市に寄付をした記事でした!

いまごろになって気がついた私ですが、武論尊さん、素晴らしいですね!!!

そういえば、

ワンピース尾田栄一郎さんも熊本に8億円寄付したことが話題になっていましたし、

みなさん、しっかりと寄付などをしてくださっていて、ありがたいことです。

 

アメリカなどでは、自分の母校に寄付する仕組みなどもあるようです。

災害があったときなど、ハリウッドのスターがファンドを立ち上げたりするなど、

寄付や支援の在り方もさまざまです。

 

漫画家ではありませんが、

ピーター・ラビットの作者のビアトリス・ポター

没後4000エーカー以上の土地をナショナル・トラストに寄贈したと言われています。

 

作品として残るだけではなくて、

いろいろな形で名前が残る作家さんはすばらしいと思います。