篠原涼子さん主演の『民衆の敵』が始まりました。

第一話。

保育園に行く子供を抱えた失職夫婦。

40歳過ぎて、時給900円ではやってられない!!!

そんなときに「市議会議員の年収950万円」「当選率8割」と知った、中卒妻。

貯金を投げうって、手弁当で立候補したら、まさかの当選!!!

学歴なし、職歴なし、資格なし、資産なし、子育て真っ最中。(ダンナも定職なし)

そんな「主婦」が市議になって、どうなるのか!?

次回が楽しみです。



これが衆院選前に放映されていたら、選挙ももっと違うファン(!)が増えたかもしれません。

台風のさなかに投票日を迎えた衆院選。(参考:「衆院選の基礎知識」)

都議選ではまさに追い風、大旋風となった「都民ファースト」を率いた小池百合子さんですが、

衆院選「希望の党」ではまさかの大逆風。惨敗とまではいかないまでも、大勝利には及ばず。


この事態を、私なりに、考えてみました。(あくまでも私なりの考えていることです)


そもそも、一般の人たちは、政治も選挙も議員も議会も、あまりわからないし、興味もない人が多いと思います。

だから、イケメンで、パフォーマンスもうまいし、頭もよさそうな小泉進次郎さんに無条件で「しんちゃーん!!!」と叫ぶおばさまファンがいるのもうなずけます。

同様に、小池さんも「女性のリーダーとして、日本初の総理大臣目指してほしい」という「女性」ファンもたくさんいたはずです。

小池さん、ファッションも素敵だし、発言もきびきびとしているし、笑顔でグサリとコメントするところも凛々しく映ります。


ところが。

ボロはすでに都議選で出ていました。

私自身も「問い合わせ」のメールを出して、非常に慇懃無礼で失礼千万なやり取りをした経験があり、事務方の質の悪さを感じていたのですが、
都議選に出馬を希望した女性たちのなかには「年をくっているんだよな」と言われて無所属で立候補した人もいることは、マスコミでは大きくは報じられませんでした。
「女性を支援する」と言いながらも、若くて、体のいい、学歴や職歴あるエリートや資金集めできる人材を集めたということはミエミエでした。

結果、議員素人が大量当選したため、不慮の発言をしないためにも言論統制をしき、
一方では、若手のホープともいえる音喜多議員や、小池さん一筋の若狭さんを排除したあたりも失策だったと思います。

音喜多議員については、若いし、イケメンで、テレビ受けもいいし、しかも「都議」というポジショニングもしっかりしているので、
絶対に側近に置き、都政の片腕として育てていくべきだったと、私は思います。


今回、立憲民主党が圧勝した影には、SNSでの発信力が大きかったという分析があります。
どうやら、シールズのメンバーが動いたようですが、若い力を活用すること選択したことは最大の功績につながったといえます。
私も各政党、各候補のTwitterをフォローしていましたが、立憲民主党の書き込みは非常にフレンドリーで、活力に満ちたものがありました。

小池さんは権力志向で、総理大臣になりたい人だと言われていますが、それはそれでいいことだと思います。
でも、希望の党で成功するためには、もっともっと、女性を起用すべきだったのではないでしょうか。

たとえば、落選してしまいましたが、滋賀県元知事だった嘉田さんをはじめ、女性のリーダーを取り込むべきだったのではないかと思います。

元文部科学大臣だった赤松良子さんは、女性政治家を応援する超党派のWinWinという勉強会を開催していますし、
政治でなくても女性のネットワークやネットワーク・リーダーがたくさんいることをなぜもっと活用しなかったのだろうかということです。

それにはたぶん、小池塾の塾生に応募してきた何万人もの人たちがいる、という、それこそ「おごり」があったのではないかと思います。

私自身、1996年から女性起業家ネットワークを主宰して、一時期は商工会議所女性会にも所属していたし、農業分野の女性組織にも属していたことがありますが、
そこには「ご意見番」的な、地に足のついた現場の仕事(なかにはスモールビジネス・オーナーも少なくない)を経験してきた女性たちがたくさんいるのに
小池さん陣営は「女性」はマチュア(経験者)を排斥しているかのようにも、私には感じられました。
高齢化社会ということは、元気で、一生現役で女性が働ける社会である、と私は思っています。だからこそ、経験ある女性の活用は重要だし、「労害」などと言わせてはいけないくらい、素敵な先輩風を吹かせるステージが必要だと思っています。
それはさておき。

それでも都知事選のときには、「小池さんは(弱い立場の)女性の味方だった」と感じる女性たちが応援にまわったのではないでしょうか。
それが衆院選になったら、一挙に権力者になってしまった「距離感」もあったと思います。

衆院選で勝つためには都議選のような素人ではダメだと考えたのかもしれませんが、
希望の党として勝つためには素人軍団を結成すべきだったと思います。
各地域で活躍している女性たちをピックアップして仕立てあげることこそが、小池帝国を作り上げる礎になったはずです。

小池さんの本心は権力者になることだったとしても、庶民(有権者、あるいはマーケット)としては「弱いもののリーダー」であってほしかったという面を忘れてはいけなかったと思います。

小泉進次郎さんや純一郎さんは、権力を手にするにしても、それをシュガーコーティングする天才だと、私は見ています。
苦い薬でも、甘い錠剤にして飲ませてしまおう。副作用があっても、効き目があればいいだろう。

そういう作戦も必要だと思います。

男女雇用機会均等法同一労働同一賃金と言われている時代に、正規雇用されない人や、雇用者優先政策のために人を雇うことができなくなっている中小零細企業がどのくらいいるか。
その多くが女性であるということを考える政治家がどこかにいてほしい(それが小池さんでなくてもいいのですが) 

篠原涼子さん主演のドラマ『民衆の敵』は、このあとどんな展開になるのか知りませんが、
現実にも、このドラマの主人公のような人が政治の現場を体験していったらいいのに、と思います。

小泉進次郎さんは「政治は生き方だと思う」と池上彰さんに発言していましたが、
家業でもなく、職業でもなく、「まつりごとをつかさどる」ことへの責務であるという政治家が(進次郎さん以外にももっと)増えることを望みます。

最後に。

池上彰さんの『政界 悪魔の辞典』より

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