• 25 Feb
    • 1人前になるということ

      東急電鉄が発行している「SALUS」というフリーマガジンがある。毎号おいしそうなスイーツが表紙を飾り、東急沿線の情報が満載。たった36ページだけれど、読み捨てるのがもったいなくなる雑誌だ。No.144号の特集は「電車と駅のワンダース」ふだんあたりまえに利用している電車にも、いろいろな人々が関わり、そしてこまやかな整備や仕事ぶりを発揮しているのだということが、ページの随所にも読み取れて、とてもよい特集だ。東急には駅係員として52名、車掌として82名もの女性が活躍していて、女性運転士も4名いるというのも発見だった。そして、運転士になるためには駅係員を4年以上経験し、車掌を1年以上経験したあと、運転士を養成する教習所の入所試験を受け、合格したら9か月の学科研修と乗務研修を行い、さらに国家試験を受けて合格しなければなることができないのだ、ということもこの号で知った。「運転士になりたい」と思ってするになれるものではない。スムーズに行ったとしても、足掛け6年近くの下積みが必要なのだ。そういえば、先日、マナー講習をしている知人が「最近は『なんちゃって講師』が多くて困る」と言っていたことを思い出した。彼女はもとキャビンアテンダントだったのだが、その航空会社ではマナーの講師派遣をしている。しかし、そこで講師になるためには最低9年間のCA経験がなければなれないし、講師になるための研修もきちんとこなしているのだという。「笑顔を作るということひとつとっても、表情筋がどうなっているかとか、心理的にどうかなど、いろいろな基礎を知って教えるのと、表面的に教えるのでは違う」と、彼女は言っていた。私はといえば、特にさしたる資格もなく、経験があるようなないようななかで仕事をしてきているので、そうした、きちんと勉強して、下積みを積み上げてきた人たちにはかなわないなと思う。しかし、最近ではそれなりの年齢経験もあるので、多少はたちうちできると思ったりもするけれど、基礎がしっかりしているかどうかは、いざとなったときに違いがわかる。「最近の若いもんは・・・」というのは、ある程度の年齢になった人たちは必ずのように口にする言葉で、もちろん私もきっと若いころは言われていたのだろうが、最近は言う側の年齢層に入ってきた。「最近の若いもんは・・・」のあとに続く言葉はさまざまだけれど、ここ数か月の間にたびたび耳にした言葉は「想像力がない」とか「コミュニケーション力がない」とか「夢がない」とか「鼻っ柱が強いわりに実力がない」とかとか。まあ、おじさんやおばさんは言いたくなるのかもしれないけれど、そうした若さゆえの欠点は「下積み」を経験し、また、組織というなかでの社会経験をするかしないということはとても重要なのではないかと思う。私の場合は、20代で独立してしまったものの、19歳のときにお世話になっていた凸版印刷では大企業の仕事ばかりやらせてもらっていたし、その後も大手企業のR&Dに関わらせてもらうなかで、企業のなかでの研究所や研究開発の立場から、実際にものが開発され、販売されるまでのマーケティングやプロモーションなどの流れを学ぶことができたし、作家のマネジメントをしているときには大手企業との攻防がいろいろあって、組織のトップの人たちの考え方や行動など、いいところも悪いところも対峙する機会をたくさんもらった。とはいえ、自分自身が会社組織のなかにいたことはごく短期間だったし、それもクリエイティブな部署なのでちょっとふつうの組織とは違っていたので、「組織のなかでステップアップする経験の必要」を感じつつも、それは自分で考え、身につけるしかなかった。学校に行ったり、資格をとったりするのは、私にとってはまどろっこしい。何時間もかけて煮込むシチューと、圧力釜で20分でできてしまうシチュー、みたいなもの?あるいは、長い間手間暇かけて作る上質のお酒と、ボジョレーヌーボーみたいなもの。おりしも、先日、「田舎者」という言葉についても考える機会があった。それは、地方に住んでいるということへの蔑視的な言葉ではなく、「世間知らず」というような意味合いで使われていたのだけれど、それがよいとか、悪いとかではないけれど、情報社会のなかで自分に必要な情報しか知らない人は情報社会での田舎者と言わざるを得ないという意見だった。「井の中の蛙大海を知らず」というけれど、たとえ下積みをしたところで大海を知ることにはならない。一方、大海のなかで無謀にも犬かきをしていたところで、陸地にはたどり着くことは難しいのかもしれない。年をとればとるほど、一般的にはコンサバティブになる傾向があるという話もどこかで聞いたことがあるけれど、それは下積みがありすぎることの弊害かもしれない。まだまだ先があるということを考えると、私たちの思考と視野はまだまだ開拓途上にあり、知らないことを身につけるためにはそれぞれの下積みや修行が必要なのだろう。

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  • 24 Feb
    • マゾムの呪縛

      最近、ご縁があって、お片付けのプロフェッショナルな方々とお会いする機会があります。女性社長のSさんは「自分のうちのお片付けは苦手」とおっしゃるけれど、専務のNさん(女性)はお片付けが大好きで、大得意とのこと。ちょっと前に「断捨離」とかコンマリさんの「ときめきの魔法」とかが流行って、それぞれがベストセラーになっているけれど、そうそう簡単に捨てられるものじゃないんじゃないかなって思うんですよね、と言うと、「そうなんですよ。捨てるって、それこそ、身を切る思いなんです」とNさん。そうか、Nさんでもそうなんですね。そんな身を切る思いをしてまで捨てなくてはいけないもの、というか、捨てられないものベスト3はなにかというと、女性の場合は、「衣類」「バッグ」「食器」なんだそうです。(食器かあるいはなんとか、と言われたんだけれど、それが何かは忘れてしまいました)確かに、私も、衣類とバッグは多い。靴も多いし、書類や紙類も多い・・・「シンプルな暮らし」というフランス人の女性が書いた本によると、「ファッションは男性を見習えばよい」というようなことが書いてあり、男性は、仕事用スーツと、カジュアルなジャケット+パンツの組み合わせがそれぞれ2種類もあれば十分。みたいなことが書いてありました。男性のシンプルなファッションに比べて、女性は、スカートがあり、パンツがあり、ジャケットも長かったり短かったり、フリルがついていたり、袖の長さがいろいろだったり、色が違ったり・・・「そんなあれこれいらないでしょ」っていうのがその著者の人の意見で、しかも、おうちで洗濯できる綿素材にすれば手入れも簡単、ということなのですが、なかなかそうはいきませんよね。コンマリさんは「手にとって、ときめかないものは捨てる」(ときめくものを残す)とおっしゃっていますが、貧乏性の私なんぞは、ある意味、どれをとってもときめくというよりも「もったいない」と思って、捨てるに捨てられない。まったくもって、困ったものです。冬のコートにしても、ダウンのものが10着くらいあり、そのほかにもバーバリーやMaxMaraのウールのロングコートもあるし、ショートコートも2着は確実にあります。なんでダウンが10着もあるんだろうって思うのだけれど、自分で買ったのは1着くらいで、あとはみんな頂き物。妹や友達から貰ったもので、色が違ったり、長さが違ったり、着心地が違ったりするので、「どれかひとつにしなさい」と言われても困ってしまいます。一番来ているコートは一番ヨレヨレだったりもして、それを処分するのは忍びない。かといって、全然着ていない高級品を処分するのはもっと忍びない。Nさんによれば「いいものでも使っていないものはいらないもの。ヨレヨレでも使っているものは大切なものなんです」とのこと。そうか、いらないものなのか。でも、無理です。捨てられません。J.R.R.トールキンの「指輪物語」のホビットたちには「マゾム」というものがあります。マゾムとは、いますぐ使うあてはないのだけれど捨てる気になれないもののこと。古い家具やおもちゃ、服や装飾品などの日用品などで、武器などはお祝いなどのときにプレゼントされたりもするとか。自分には無用だけれど、だれかには有用かも、という考え方も、いいような、悪いような。自分がいらないもので、相手が欲しいものなんて、めったにないよね、と思うけれど、私は結構頂き物は喜んでしまうタイプ。なのでマゾム化が進むんですね、きっと。手入れがいきとどいた素朴で牧歌的なトンネルに住むホビットたちでさえマゾムを「たいせつに」しているということなのだから、「捨てるに捨てられない」ものをとっておいてもよいのよねえ、なんて自分で自分に言い訳していたりもしますが、デパートなどではもうすっかり春の装いです。クローゼットも整理して、マゾム化したコートや冬物は整理しなくちゃいけませんねえ。

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  • 06 Feb
    • 仕事って、人生って、家族って・・・

      二年半の時間をかけて、紆余曲折を繰り返し、たくさんの人たちとともに『ひかりのおと』という映画を作った。酪農家を主人公にした映画である。僕は真庭という土地に来て、トマトを作り始めた。農業に携わるようになって多くのことが変わった、考え方も変わった、と思う。本当はどうかわからない。いろんな思考回路によって、いろんなことは断言できないし、定着なんてしない。変わるし、変わらない。妥協や、錯覚の中、いいかげんに生きているのかもしれない。六年前、京都に暮らしているとき、食べ物を一から作ることを経験しないで、いかなる表現も行うべきではないと思った。それは確か確かである。いま、半人前の農家であるが、一から食べ物を作っている。また、その合間を縫って映画も作っている。生き方というものは自由なようで自由ではなく、まあ何となくいくつかの横槍を受けながら、数少ない選択肢を山勘でチョイスしている。なぜ映画をつくるのですかと聞かれることがある。そのほとんどはじめっとした経済の損得ばなしなのであまり答えない。なぜ生きるのですかと聞かれることと同じですよ。と、返答していたこともあったが、いまは正直まったく分からないです。小さな身体のしぐさから、ものを作るという行為、人生にいたるすべての「動き」をさまざまな「枠」をもって捉えようとしたがることは本当に不毛なので、あほなので、いまはそれこそ自由でありたいと思っているのだが、やっぱり山勘のチョイスぐらいしかできず、なかなかその類の質問に言葉が出てこない。そんなことを繰り返し、一厘の一瞬の喜びのときを探しています。農業と映画作りは似た作業だと思ってきた。それは今も変わっていない。だが言っておくがそのどちらもそうとうの複数のイメージを持つ行為なので、単純にいま僕がやっている行為は理解されない。しかし魔法の濾紙で抽出できた何かとは、このブログである。『ひかりのおと』という映画の存在の根幹、あるいは僕自身の使命の根幹は、この行為であるように思う。2011年9月16日脚本・監督/農家 山崎樹一郎2月15日のリーダース勉強会は、映画「ひかりのおと」プロデューサーの桑原広孝さんをお迎えします。さいたま出身の桑原さんが、映画製作のために岡山県真庭市に移住したのはなぜ?岡山県真庭市でトマト農家を営む山崎樹一郎監督ってどんな人?そして映画「ひかりのおと」の撮影裏話や、真庭のこと、酪農家の方たちの暮らしや地域の生活と都会の違いなどを聞いてみたいと思っています。また、プロデューサーとしての苦労や、どうやってプロデューサーになるのか(なったのか)なんていうお話もうかがってみたいと思います。映画の予告編の上映も予定しています。◆日時 2013年2月15日午後6時から午後9時まで◆場所 女性就業支援センター    http://www.joseishugyo.go.jp/shisetu/access.html◆参加費 3000円(お土産つき)詳細はコクチーズ・サイトで。

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    • 「女性起業家・リーダー名鑑~女子力の時代を拓く」もうすぐ書店に並びます。

       20~30歳代の若手女性の起業熱が高まっている。社会人経験が少ないハンディを乗り越えたり、独自の視点を生かした製品開発に取り組んだりしている。安倍政権は緊急経済対策に、起業をめざす女性らに創業費の一部を補助する制度を盛り込んだ。起業家のうち女性は15%程度とのデータもある。「眠れる力」が発揮されれば、企業の新陳代謝など産業活性化につながりそうだ。 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京・港)の起業家アンケート調査(2011年)によると、34歳までに起業した女性は44%と、男性(26%)の2倍近い。おのずと会社勤めの中で経営ノウハウを習得する機会は少なくなる。(以上、こちらのサイトより飲用)経済産業省は安倍政権が今月打ち出した「日本経済再生に向けた緊急経済対策」に呼応し、独創的なサービスや製品の提供をめざす女性起業家らに創業費用の一部を補助する制度をつくる。12年度補正予算案で200億円を要求したというニュースも報道されている。 そんな「女性起業家」の追い風を受けるように、書籍が発行されます。2009年に発行した「女性起業家・リーダー名鑑~108人の108以上の仕事」に続き、「女性起業家・リーダー名鑑~女子力の時代を拓く」(どちらも、日本地域社会研究所刊)が、2月10日、一般書店に並びます。つい最近、柔道の女子選手たちが発表した声明のなかに「全柔連の理事に女性がひとりもいない」という項目があったことでも明らかになったように、男女平等、男女協働参画などと言っても、まだまだ決定権のある場所にたつ女性は少ないし、だからこそ、女性にとっては活躍するチャンスがたくさんあるともいえます。じゃあ、どうやって、何をしたらいいの? とか、どんな事例(仕事、業種)があるの?とか、女性起業家って、どんな人がなるの?とか、自分にぴったりの仕事のやり方は?とか、女性起業家をめざす人も、女性を応援する人も、手にとってほしい2冊です(1冊ではなく)「女性起業家・リーダー名鑑~女子力の時代を拓く」は、巻頭は主婦でありシンガー・ソングライターである太田裕美さんのインタビュー。巻末は、4つのパターンから、自分に適したビジネスや、仕事のやり方がわかる「女性起業家チェック」つきです。そして、女性起業家の方には、メーリングリストやフェイスブックのグループがあります。参加費無料で、女性オンリー。雑談や相談、事業PRや宣伝などもできます。また、毎月定例で勉強会も開催しています。(勉強会は男性の参加も歓迎しています)お問い合わせは私までメッセージをください。どうぞお気軽に。女性起業家・リーダー名鑑―108人の108以上の仕事 (コミュニティ・ブックス)/日本地域社会研究所¥2,310Amazon.co.jp

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  • 03 Feb
    • ケチな話

      今日は山口県周防大島の島スクエアという起業家育成プログラムの評価委員の仕事だった。このプログラムは、なんと参加費は無料で、起業のノウハウやマーケティング、ウエブ制作など学ぶことができ、5年間に200人の卒業生が輩出されている。そのご縁から、里山を守ろうと活動しているNPOに協力している。そのNPOは被災地支援にみかんを送っている。今日は早速発起人がやってきて、1000円の寄付をお願いされた。1000円なら気軽に参加できるので、もちろん出した。ところが、聞いたところでは、たかが1000円、とは思わない人もいるという。『金持ちほど出したがらない』のだとか。そういうものかもしれない。寄付金を出すのは、境遇などが理解できる貧しい人や困っている人のほうが多い、という話も聞いたことがある。福島県の産品を販売している人によると、一番買ってくれるのは大阪の人たちだそうだが、それもある人に言わせれば、阪神淡路大震災のときに支援してもらったことを覚えているからだと言う。人になにかしてもらったら恩返しをすることを、ギブ&テイクならぬテイク&ギブだ二宮金次郎の末裔の人が言ったとか。義理人情に熱いのは、昔から貧乏長屋と相場が決まっている。ところで、よろしくないのは貧乏ではなく、貧乏症ではないか。ケチ、でなはなくて、ケチくさいほうが問題だ。ケチくさくなくいさぎよいのは、江戸っ子だよねえ。と、江戸っ子を見習いたいもんだよね、って思ったりした。

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プロフィール

伊藤淳子@A-Girl Creative

性別:
女性
誕生日:
2月21日生まれ
血液型:
O型
お住まいの地域:
東京都
自己紹介:
【プロフィール】 『だいじょうぶ。ニャンとか生きていけるよ』『天職が見つかる 女のお仕事バイブル』...

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