20周年

たまたま港区の東京法務局で、会社の登記を済ませたのがサイバーの日(3月18日)だったということで、本日サイバーエージェントは創立記念日を迎えました。
1998年の創業なので、ちょうど20周年です。
 
今から10年前、10周年の時に、渋谷の小さなクラブで1人でライブを観た後に、少し感傷的な気分でブログに個人的なことを書いたところ、そのブログ(起業家10周年)は大変反響を呼びました。
その記憶があったので、20周年も何か書かないととPCを開いて書き始めましたが、どうやら狙って書くのは無理そうです、笑
今日は20周年を迎えて頭に浮かんだことをつらつらと書くことにしました。
 
ちょうどこの週末は、会社の「トリリオン会議」という合宿をやっていて、参加していたみんなで20周年を祝いました。


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創業から20年経ったということに全然実感は湧かないですが、日高と2人だけの出発がもう遥か過去のことであることは確かです。その日から我々は一度も立ち止まることなく前に進み続けてきました。

 

今回、120年の歴史があるという軽井沢万平ホテルに40名ほどで集まって開催していたトリリオン会議というのも、我々が目指しているものは今の会社の規模ではない。トリリオン(兆)の単位を目指そうという趣旨のものでした。
 

 

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2008年10周年からの、この10年を振り返ると本当にいろんなことがありました。
何よりスマートフォンがこの世に出現したことで会社は一変しました。「変革」を掲げていち早くスマホシフトを完了させたことで、我々は市場の成長を十分に享受することが出来ました。ゲーム事業は10年前にゼロから立ち上げましたが、今では会社の大黒柱の一つに成長しています。「クリエイティブで勝負する会社に生まれ変わる」と宣言し、長年慣れ親しんだロゴを変え、事業やオフィスも変えました。そして現在は、ご存知の通り、AbemaTVで過去最大の先行投資を仕掛けている真っ只中です。
 
改めて俯瞰してみると、この10年が順調であったことは株価の10年チャートをみればわかります。
 

 

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ローマ帝国で言えば、「パクス・ロマーナ」のような時代でしょうか。
しかし、この平和がいつまでも続く可能性の方が低いことは、数多の他の企業を見渡してみても明らかです。
 
勢いのあったベンチャー企業も、世間で一流と呼ばれた企業も、ほんの小さな躓きで、あっという間に谷底に転落します。そんな世界に我々は身を置いていることを忘れてはいけません。
だから、パクス・ロマーナとか言って平和ボケしていてはならず、気を引き締め、常に危機感を持たなければなりません。
 
また、インターネット市場は、今の規模や事業内容に満足していたら、成長出来なくなるばかりではありません。既存事業も立ち止まればあっという間に古いものとなり落ちぶれていくのです。
つまり、「挑戦する」ことは即ち、我々が生存していくための必要条件でもあるということです。
 
そんな理由から、20周年と言われても、私自身はとてもほっと一息つく気にはなれません。これは会社を辞める日までの宿命であると、諦めています。

 
とはいえ、次の30周年に向けたサイバーエージェントの「これからの10年」は、大枠として、希望に満ちています。

インターネット産業はこれからも右肩上がりの成長市場であり、サイバーエージェントには優秀で意欲的な人材も、経験豊富な人材も、大勢集まっています。
やり方を間違えなければ、これからも成長し続けることが出来るでしょう。
 
2008年くらいまでは、私は新卒向け会社説明会で講演していたのですが、その頃毎回のように話していたことがあります。
「インターネット産業は今はユーザーが20代30代が中心だけど、30年後にはその人たちも年をとって50代60代になり、結果的に全世代がデジタルネイティブになる」
「デバイスはPCだけでなく、スマホ、タブレット、家電とあらゆるものがネットに繋がっていく」
「ネット上で行われるEコマース、広告、金融など、あらゆる商取引は、都心に人が集まるように二乗作用が働いて発展していくだろう」
 
「つまり、向こう30年40年は間違いなく成長産業である」
 
若い君たちは成長産業に身を置くべきという話をしていたのですが、それから10年経って、私が言っていたことはだいたい合っていたと思います。
20歳そこそこの学生から、
「では30年後は御社はどうなるのでしょうか?」
と質問を受けることもあったのですが、
「その時は君(学生)も50歳だから、近づいてきたらまた考えよう」
そう答えていました。

いまのサイバーエージェントは最年長クラスの私が現在44歳、社員の大半はまだ20代30代です。これから10年以上、脂が乗っている状態が続くと言って良いでしょう。
 
インターネット市場は、黎明期とは違って経験や知識、人脈が必要になりました。でも当社には歴史が浅い市場にも関わらず、経験豊富な人材も沢山います。彼らは会社の宝です。
そして、新しく入社してくる人たちは、かなりレベルの高い人材を採用できる会社になりました。特筆すべきは、エンジニア、クリエイターの優秀な人材が続々と入社する会社になったということです。
それだけでも未来は明るいです。
 
右肩上がりの市場で優秀で意欲ある人材が思いっきり勝負していく。
私はそんな会社を正しい方向に導いていくリーダーとして、やれるところまでやり切って、次の人へバトンを繋ぐつもりです。
 
 
会社も20年になると、これまで以上に多くの人に支えてもらっていることを実感し、感謝の気持ちが溢れてきます。

お取引先のみなさま、中長期で応援してくれる株主のみなさま、パートナー企業のみなさま、社員のご家族のみなさま、そしてテレビ朝日のみなさま、いつも本当にありがとうございます。

個別の名前を挙げるときりがないので控えますが1人だけ。この10年個人的にもっとも影響を受けた幻冬舎の見城徹社長、感謝してます。
 
そして最後に社員のみなさん、いつも頑張ってくれて本当にありがとう。

他社の経営者にはよく羨ましがられますが、サイバーエージェントの社員が優秀でポジティブで、気持ちの良い人たちであることが、私の最大の誇りです。
 
次の10年、またみんなで素晴らしい会社を創っていきましょう!