私は「人づくり」の面で評価頂けたようです。
もちろんこれは嬉しいのですが、このことで
ある話を思い出しました。
それは私の「後継者」についてです。
先日、とある大企業の次期社長を選ぶ
立場だった人にお会いしました。
私はどのように後継者を選んでいくのか
に興味があったので、尋ねました。
「どのようなプロセスで社長を決めたのですか?」
「候補者は他にも複数いたよ」
「その中でなぜ○○さん(現社長)だったのですか?」
「それは簡単だよ」
「?」
「○○が一番人を育てたからだよ」
私はこの言葉にはっとしました。
最も功績を挙げた人ではなく、
最も人を育てた人にトップを任せる。
良い人材を採用し、育成して、
社員の活力により業績を伸ばせる
ように創り上げてきた我々のような
会社を経営するにあたり、とても
重要な考え方だと思ったからです。
人を育て、その可能性に賭けるという
ことに対する価値観が違うリーダーに
トップが入れ替わってしまえば、
我々の会社の競争力は根本から
揺るぎかねません。
今後、私がどのタイミングで交代し、
その後、誰が社長を選んでいくのか
は現時点では全く分かりません。
でも、創業者からの遺言状というか、
サイバーエージェントの家訓
のようなものとして遺しておくべき
言葉かも知れないと思います。
そのくらいこの会社は、人を育て
伸ばすことで辻褄が合うように
事業内容や人事制度、社風など
全体が設計されているからです。
もちろん、「人を育てた、それだけ」
ではダメですが、絶対条件で
あることは確かだと思います。
自分も忘れないようにブログに
書き残しておきました。