振り子
団結して非接触
協力して孤食
Unite but Stay home
これらをコロナ禍以前に目にしていたら
何かの冗談か戯言と思えるでしょう。
しかし今はこれが現実。一年が経ちます。
ただ、何事も
振り子の針は端から端へ振れるものです。
戦争と平和、分断と融合、緊張と緩和
明けない夜は無い、と言いますがまさにその通り。
ですが、暮れない日は無い、のも確かであります。ついでに、降らない晴れは無い。
物事はいつも多面的ですが、一つを切り取るのは人間にとって希望する事柄に当てはめたい比喩として使いたいからです。
そうした我々の性質からすると、冒頭のような矛盾した言葉が生まれる訳ですが、この「矛盾」が示す通り、
現在の情勢下では、人間が敢えて好まざる活動を強いられているのが実態であります。
世の中には、どこに向けても不平、不満、鬱憤の嵐。
世界が、心満意足・笑いに充たされるまでには、もう少し。
ただ、その時こそ慶びはひとしお。あまり祝えなかった新年もクリスマスも今年、来年こそはと。
禍福がある振り子の中に生きているからこその感情でしょう。
緊急事態宣言中の現在、わたら瀬は夜の部は一旦お休みしております。また皆さんと笑ってお会いするまで暫しお待ちを。
名著
「夜と霧」より以下、引用いたします。
人間の苦悩は気体の塊のようなもの、ある空間に注入された一定量の気体のようなものだ。空間の大きさにかかわらず、気体は均一にいきわたる。それと同じように、苦悩は大きくても小さくても人間の魂に、人間の意識にいきわたる。人間の苦悩の「大きさ」はとことんどうでもよく、だから逆に、ほんの小さなことも大きな喜びとなりうるのだ。
わたら瀬店長//