1970年代以前のフレームはエンドの幅(ハブのオーバーロックナット寸法=OLD)が、100mX120mm以外に、前95mm(96mm?)、後ろ125mmの物が有る事は良く知られていますが、エンドのスリット(ハブシャフトが入る部分)幅も2種類有ります。

 

幅違いはフロントエンドのみです。

クイックレリーズ(リリース)用のエンドは実測9.2mm位有ります。

この幅はクイックハブのシャフト太さM9ネジに対応する為です。

M9ネジ径は実測8.8mm位有ります。

 

これに対してナット留め車輪用のエンド幅は

実測8.2mm位です。

これはナット留めハブのシャフトの5/16インチネジに対応しています。

5/16インチネジの外径は実測7.9mm位です。ウイングナット留めのハブはこちらのシャフトが使われています。

 

と言う事は、ナット止め用に作られたフレームエンドにはクイックハブを組付けることは出来ません(エンド幅8.2mmに対してシャフト径8.8mmは入らない)。

 

シャフト止め用フレームはエンド幅95mm×125mmの物に多いのでクイックハブを使おうと思っている方はフレーム購入の際にご注意ください。

ただし、95X125フレームでもクイック用のエンドが付いている物も有ります。

 

リヤエンドですが、ハブシャフトがクイックはM10(実測9.8mm位)、ナット止めは3/8インチ(実測9.3mm)と接近しているので、ナット留めフレームにもクイックハブは問題無く使えます(ただし現物確認した方がより安心)。

 

エンドは幅の他に厚さもクイックでは問題に成る事が有ります。

ナット留めフレームのエンドは4mm程度の物が多いのですが、これだとクイックシャフトが底付きしてしまい、きちんと締まらない可能性が有ります(オーバーロックナットからのハブシャフトの凸寸法による)。

クイック用フレームは6mm近く有ります。

一般的にクイックハブには5mm以上は有った方が良いと言われています。

 

クイックシャフトに大径の平ワッシャーを入れて厚さを稼ぐのは、ワッシャーとエンドが滑ってしまい車輪が外れる可能性が有るので危険です。