2018年に入り半年が過ぎ、いろいろとありましたが日本代表の戦いも一区切りを迎えました。ハリルホジッチ・前監督の解任から続いたゴタゴタにより、国内での期待度は大きく下がり、積極的に応援するサポーターも少ない中、ひとつの結果を出した日本代表に心から拍手を送りたいと思います。

 

しかし、初めてラウンド16に進出した2002年(チュニジア相手に敗戦)、そして2度目のラウンド16進出となった2010年(パラグアイ相手にPKで去る)、そして2018年。対戦相手のレベルは明らかに異なるものの、ゲームプランと勝負強さという点では、進歩が見えなかった結果となりました。

 

試合の入り方自体は特段問題無く、ベルギーを慌てさせるのに成功したと言えます。そして原口のゴール、乾の無回転ミドルが決まり、2-0となります。まさしく悪魔のスコアとなってしまいました。

 

「2-0ほど怖い状況は無い」という事をよく耳にしますが、この日の試合もそうでした。中盤の選手を中心に、前半から緊張感の無いミスが散見されましたが、2点のリード以降は、さらに顕著になりました。そしてGK川島の判断ミスにより1点差に詰め寄られると、MFマルアン・フェライニのパワープレーで同点に。このまま延長戦で交代枠2つを使って30分間戦う方が、勝つ確率が若干ながらも高かったものの、アディショナルタイムで信じられないCKを見せ、高速カウンター一発に沈むという大失態を犯します。

 

心の隙を突かれて逆転負けを喫するというパターン。過去にも何度も見た事がありますが、今回も残念ながら同様の結果となってしまいました。恐らくゲームマネージメントというよりも、メンタル面でのマネージメントを行わない限り、今後も同様の結果になりうると思います。