伊予西条まで鉄道旅 15 | 柴犬と小規模農家の奮戦記!

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くろしお鉄道ごめん・なはり線の夜須から予土線経由で伊予西条までの鉄道旅も目的の伊予西条に予定通り到着しました。

今回の目的は西条駅にある「鉄道歴史パーク in SAIJO」を是非とも覗いてみたかったことにあります。

 

 

鉄道歴史パークには新幹線の生みの親である十河信二記念館、四国鉄道文化館北館と南館があり、まずは十河信二記念館と北館を見学しました。

展示されている0系新幹線は引退後、JR西日本からJR四国が譲り受け、その後西条市がJR四国から借り受けているものです。

 

 

十河(そごう)信二氏は西条市出身で西条市長も務め、第4代国鉄総裁として“夢の超特急”東海道新幹線計画を実現した熱い情熱で日本の鉄道発展に貢献した偉人なのです。

残念ながら新幹線は四国には走っていませんが、予土線には日本一遅い0系新幹線がホビートレインとして運行されています。

 

 

北館には2000年に引退した0系新幹線とDF50形ディーゼル機関車が展示されています。

この展示されているDF50形1号車は新三菱重工三原製作所で造られ昭和32年に登場し、高松機関区に配属されたものです。

昭和58年に大勢のファンに惜しまれながら「さよならDF50土佐路号」として最終運行されたものです。

 

 

JR四国内を走っていた列車に着いていたプレート類がたくさん展示されていて、懐かしく見入ってしまいます。

 

 

北館を存分に見学した後は、駅の構内と路線を跨ぐ「ぽっぽはし」を渡って駅南のロータリーにある南館に行きます。

 

 

そこには「フリーゲージトレイン」が展示されています。

フリーゲージトレインとは軌道可変電車と言い、新幹線と在来線の異なる軌間に車輪の左右間隔を自動的に変換して、直接運転を可能とする電車です。

九州新幹線においてやJR四国内の予讃線などで試験運転が実施され、2013年に試験運転を終えた後、西条市が無償譲渡されたものです。

 

 

西条駅には給水塔など開業当時の鉄道遺産物が残されていて、南館前の広場近くにも煉瓦造りのカーバイト倉庫があります。

炭化カルシウムの塊に水を加えると発生するアセチレンガスに火をつけると燃え出すという性質を利用して、夜間作業の照明として使用されていたようです。

大正10(1921)年の開業時に給水塔とともに建てられたとも、それより遅れてつくられたともいわれています。

水をかけるとガスが発生して燃えるという性質があるため、煉瓦の上の看板には「注水厳禁」と、正面のドアには「立入禁止」「火気厳禁」と書かれた表示がありました。

 

 

南館にはキハ64形とC57が展示されています。

 

 

キハ64形気動車は昭和47年に登場し、大出力エンジンと冷房用電源を持ち、四国山脈の急勾配の区間を走り切る事を可能にした車両です。

主に当時にあった急行ダイヤに使用されていましたが、特急列車が増発したことで徐々に活躍の場が少なくなり、一部が普通列車ダイヤに使用されていました。

個人的にJR四国管内を走る車両では一番好きな車両でした。

平成20年10月に定期運行を終了しました。

 

 

その車両内に入ることができます。

この国鉄色と折戸が当時の雰囲気を思い出します。

 

 

車両内の様子が懐かしいですが、シートがランク上のシートのようです。

窓側に小さな物置台と灰皿が設置されていて、いかにも当時の匂いを感じます。

 

 

DE10形ディーゼル機関車の1号車も展示されています。

1966年から1978年まで製造されたもので、1987年に引退するまで四国内で活躍してくれました。

 

 

JR四国における鉄道関連の様々な情報が数枚のパネルにして表示されていて、うまくまとめてくれています。

思わず全部読んでしまいました。

 

 

屋外の展示場では、普段は間近では見られない鉄道標識や信号機、実物大の動輪などが展示されていて、これもかなり興味深い内容となっています。

 

 

キハ64形などの急行列車に着いていたヘッドプレートなどがたくさん展示されていました。

これらにも見入ってしまいます。

この四国鉄道文化館を隅々まで観賞すると、四国の鉄道のことをかなり知ることが出来ます。

こうして「鉄道歴史パーク in SAIJO」で2時間近く滞在しましたが、飽きる事が無い内容でした。

そして、くろしお鉄道から伊予西条までの鉄道旅が完結しました。