「幸せって何?」インタビュー第30回。 

 

今回インタビューさせて頂いたのはロンドンで生まれ育ったイギリス人Reinaさん。現在はフリーランスの声優・役者として東京で活動されています。Reinaさんにとって幸せとは何でしょうか?

 

声優になるという夢をかなえる

Q:Reinaさんが幸せを感じるのはどんな時?

A:色々あります。一つは、美味しいものを食べたり飲んだりしている時。例えば、こうやって大好きなチョコレートドリンクを飲んでいる時とか。それから、長年の夢が叶った時にも幸せを感じます。声優学校の卒業式の時とか。

 

Q:声優学校? 

A:声優学校って、実は日本にしかないんですよ。基本的に欧米だと、大学で演技専攻した俳優や役者さん達が声の仕事をするんです私は18の時に「日本で声優になりたい」って思ったんですがその後、大学に入学したら、日本には声優学校があるって知って「じゃあ、そこに行こう」と。

 

Q:声優学校に通うために日本にいらしたんですか? 

A:はい。小さい頃から俳優になりたいと思ってたんですけど、母に「厳しい世界だからやめたほうがいい。話を書く才能があるから作家になってみたらどうって言われていました。でも14歳の時にThe Simpsonsっていうアメリカのアニメを見たんです。その中でBart Simpsonの声優をしているNancy Cartwrightに憧れました。彼女はもともと女優になりたかったんですが、声優になったんです。それで、「私も声優になりたい」と思うようになりました。

 

Q:それで日本??

A:18歳の時大学の入学案内のパフレットを見ていたら日本語専攻が目に留まりました。その時、私の心の声が「もし日本に行って日本人と一緒に芝居することできたら凄くない?!2ヵ国語があれば武器になる!」と言ってくれて、それに従って、イギリスの大学で日本語と日本の社会学を専攻したんです(笑)。その心のささやきから11年後、東京の声優学校での卒業式。その時、人間は全身全霊でやれば達成できるんだと本当に思いました。幸せを強く感じました。

 

Q:そうだったんですね?!

A:日本に行って声優になろうと思っても、色々な人が私を止めようとしました。「やめておいたほうがいい」とか、「無理だ」とか言って。でも、誰に何を言われても左右されないで自分の心に従うこと。自分自身を裏切らないこと。自分の心、直感に従って、夢に向かってまっすぐ進めば、夢を実現できる。自分の心に素直に従う自由、それこそが幸せだと思います。

 

10歳の頃、仲間外れになって一人に。。 

Q:Reinaさんは子供の頃からずっと自分の心に従って生きてきたんですか? 

A:いえ、違います。10歳の頃からですね、自分の心に従うようになったのは。

 

Q:10歳の頃? 

A:はい。小学校でちょっとした事件があったんです。5~6人の仲の良いグループに属していたんです。でも、なぜかわからないんすが、ある時、急にグループのリーダーが私を嫌うようになって、みんなに私と話をしないように言ったんです。それで、グループを追い出されて一人になってしまいました。

 

Q:一人に?

A:それで、もともと好きだった読書に逃げ場を見つけたんです。本の虫になりました。そうやって一人になって、周りを気にしないで自分の心に従うようになったんだと思います。その後は、高校に行っても大学に行っても、基本的にずっとそういう生き方をしていました。特定のグループに入ることはせずに、たいてい一人で行動していました。

 

Q:そういう経験があって、周りに左右されないで、自分の心に正直に従うようになったんですね

A:はい。一人でいることに満足していましたし、幸せでした。でも親友たちから本当はもっと更なる幸せがあるんだとよく言われていました

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一人でいること以上の幸せ

Q:更なる幸せ?

A:一人でいてもある程度幸せだし、満足はしていました。でも、以前の私は人を信用していませんでした。でも今はちょっと違います。

 

Q:人を信用していなかった?

A:10歳で仲間外れになって、それからは周りを信用しないで、自分の心に従うことだけを考えていましたから。でも、21歳の頃、私のことをすごく好きになってくれた男性がいて。私は最初はその気じゃなかったんですけど、彼があまりに熱心だったのもあって徐々に私も心を開いて、人を信用する、という経験をしました。

 

Q:彼のことを信用した?

A:ええ。結局、その後、彼とは別れてしまったんですが、この時に色々な感情を経験しました。10歳の頃から感情を抑え込んでいたんですね、ずっと。でも21歳になってようやく、愛や悲しみ、怒りと、混乱とか、色々な感情がバーッと出てきて。その時は辛かったり嫌だと思ったこともありましたが、「生きている」という実感がありました。この時の感情が今の役者や声優としての自分にはすごく役立っています。

 

Q:そうですよね。役者さんとしてはそういう経験が武器になりますよね。 

A:そうなんです。

 

自分の心に従う自由、それが幸せ

Q:最後に、幸せについて、何かメッセージがあればお願いします。

A:繰り返しになりますが、自分の心を裏切らない。誰に何を言われても自分の心に従う。それで別に危険な状況に陥ることなんてないし(時には頭も使わないといけないけど!)花屋を開くとか、仕事を変わるとか、大学で学んだ専攻をちゃんとしたいとか、そういった夢を追う。自分のことは自分が一番知っているはずだから。その自由さえあれば「幸せ」だと思います。

 

Q:今日はありがとうございました。

A:こちらこそ、ありがとうございました。

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