「幸せって何?」インタビュー第51回。
会社向けのワークショップや研修、個人向けのコーチングをされている楯岡かおるさんに伺いました。

特に理由もなく幸せを感じる時
Q:楯岡さんが幸せを感じるのはどんな時ですか?
A:実は20年近く前から瞑想をしているんですが、瞑想をしている時、内側から湧き上がってくるような幸せを感じることはあります。特に理由もない幸せ、無条件の幸せというか。

Q:20年も瞑想を?始めたきっかけとかあったんですか?
A:当時、能力開発に関わる会社に勤めていたんですが、仕事柄セミナーに出たり、能力開発や自己啓発にも興味を持って色々なセラピーを受けたりしていました。そんな中で瞑想にも興味を持つようになって。。。

Q:そうだったんですね。瞑想中の「理由もない幸せ」って、自分で起こすものですか?それとも自然に起きるものなんでしょうか?
A:どちらもありますね。瞑想してなくても、そういう感じになることもあります。

Q:例えばどんな時ですか?
A:そうですね。明治神宮とか、静かな自然の中を歩いている時とか、似たような幸せ感を感じることがあったりします。
それから、雰囲気のいい空いているカフェにいる時も幸せですね。そういうカフェで、コーヒーを飲んだり、本を読んだり、何か物を書いたりしている時。
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外からの刺激がなくても幸せを創り出すことができる
Q:もともと子供の頃から「理由もなく」幸せを感じる人だったんですか?
A:いえいえ。自分の幸せに対する考え方が変わったのは大学生の頃ですね。著者は忘れてしまったんですが「幸福論」という本を読んだんです。その中にすごく心に残る言葉があって。。。

Q:心に残る言葉?
A:「娯楽が無ければ楽しみが感じられないのは教養がない証拠だ」という言葉にハッとしました。外からの刺激や楽しみがなくても自分で幸せを創り出すことができるんだ!って。

Q:それまでの楯岡さんはそうじゃなかった?
A:それまでは、例えば、電車を待っている10分という時間も無駄だ、って思ってました。だから、その短い10分の間に本を読んだりしていました。でも、「幸福論」を読んでからカツカツしなくなりました。ボーっとしている時間も無駄じゃない、そんな時間でも幸せになれる、ってそう思えたんです。

Q:外からの刺激がなくても幸せになれる。それが最初に仰った「特に理由もない幸せ」なんですね。
A:以前は自分の中で「無駄エリア」と「有意義エリア」をはっきり分けていて、例えば電車を待つ時間やボーっとしている時間は「無駄エリア」だったんですね。
と言うか、今でも「無駄エリア」と「有意義エリア」があって、ボーっとしている時間を「無駄エリア」じゃなくて「有意義エリア」に位置づけている、ってことかな。
普通の人は「無駄エリア」と「有意義エリア」なんて考えないと思うんですけど、コーチという仕事柄、そういうことを意識化するクセがついてて。意識化することで自分を変えることができる、っていうのがコーチングの秘訣なんで。

気づくことで楽になれる
Q:そうですよね。コーチングされてるんですもんね。ちょっと質問の視点を変えますが、コーチとして沢山のクライアントさんと接している中で、人が幸せになるための秘訣というか何か参考になることがあればお聞きしたいんですが。
A:そうですね。まず、幸せと不幸という二択じゃないんですね。幸せから不幸までずっと連続体というか。
その前提で「幸せ度を上げるためにどうするか」というと、自分の思い込みに気づいて枠を広げることですね。例えば「昼寝してばかりいて自分はダメだ」と思っている人がいたとします。まずその「眠ることは無駄だ」っていう思い込みに気づくこと。眠ることで心身が休まっていいこともある、と気づくとか。昼寝も必要なんだって気づいて、昼寝する自分を認めてあげることができれば、楽になるんです。

Q:そのサポートをするのがコーチってことですね?
A:そうですね。思い込みにも色々あって、比較的簡単に気づいて変わることが出来る浅い思い込みもあれば、簡単には変わらない深い思い込みもあります。深いところにある思い込みを変えるには本人の覚悟が必要だったりします。

Q:なるほど。今日は貴重なお話をありがとうございました。「無駄エリア」と「有意義エリア」とか、私も無意識に分けてると思うんですが、あまり意識したこともありませんでした。ちょっと色々意識して気づいてみようかな、と思いました。
A:ありがとうございました。
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