私が通った小学校の校舎には、3段の小さい階段がありました。

理科室のある別棟に向かう廊下の途中にあって、通る度にその3段を飛び降りるのが、大好きでした。

空中に浮かんでいる間の、縛られていない自由な感覚。

そして重力に任せてふわ~っと着地する、その委ねる感覚。

それらがあいまった浮遊感、イイですね~。

 

“委ねる”力は、おそらく新生児として大人に抱かれている頃は、

誰もがプロフェッショナルに発揮していたでしょう。

 

とはいえ、成長するにつれて、委ねてばかりでは「ちゃんとやれ」と言われることも増えてきます。

がんばって一人でやり遂げて褒められたりするうちに、委ねることが下手になってきた気が、私はします。

委ねることができるからこそ、1人で頑張るところががんばり切れる。

委ねることができるからこそ、人と力を合わせられる。

 

自分ひとりの力、人と一緒に協力して進める力、委ねて任せる力、これらのバランスは、今どんな感じですか?

今、ちょっと疲れているな、と感じている方は、どこかで“委ねる力”を発揮することが必要かもしれません。

 

夏バテだ~という方は、何かしらに委ねてしっかり休んだり、睡眠取ったりしてくださいね。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

朝晩は過ごしやすくなってきましたが、残暑の日々、どうぞお健やかにお過ごしください。

 

〈ライター:斉藤知江子