写真をご覧下さい。

沢山の小さく細く白い紙撚(こより)が、骨組みを支えとしてお互いを支え合い、仕合わせて幾層にも重なり合って、大きな大きな一つの作品となっています。


〈石田智子展 雑華(ぞうけ」〉。


温かみと静けさ、白一色のシンプルさと華やかさ、という相反するような要素を同時に感じて、ただただ見入ってしまいました。


作品の近くに寄ってみると、紙撚たちが何とも微妙なバランスで支え合っているのがわかります。

どの一本が欠けても成り立たない作品。

不要な存在と言えるものなど無い、ということが、目に見える形になっていると感じます。すごい。


独特なのは、作品が周りの壁にも、床にも映り込んで、幾重にも重なって見えること。

会場で石田智子さんから直接教えていただいたのですが、ヒミツは美術館に元々ある展示用ケース。

中に展示するものが無い場合(今回はまさにそうです)、通常は撤去するところをそのまま置いてあるので、ケースのガラス(美術館ならではの特別仕様)がいい味を出してくれているのだそうです。


その場にある全てを活かした仕合わせ効果。


会場には、紙撚の作品の他に、紙を幾重にも折って作られたものもあります。

紙撚作品の無重力感とは打って変わって、こちらは充実感。

それでも感じるのは、やはりどれ一つが欠けても成り立たない、一つ一つの存在のかけがえ無さ


あーもう、書きたいことは本当に沢山ありますが、長くなり過ぎるのでこの辺りで一旦筆を置きます。

といいつつおまけ情報ですが、国際的に活躍されているアーティストの石田智子さんは、仕合わせるプロジェクトが勝手に師匠と仰ぐ、僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さんの奥様です。


ウイルス騒ぎなど色々な事がありますが、どうぞ仕合わせてしあわせにお過ごし下さい。


〈ライター:斉藤知江子〉


石田智子展 雑華 は、郡山市立美術館にて419 日まで開催されています。とはいえ新型コロナウイルスの影響が及ぶ可能性もあります。ご興味のある方は早めにいらして下さい。