自分が社会人になって責任も増えてきたころ、

会社での決断をどのようにすればいいのか、父に聞いてみたことがありました。

父は企業での責任ある立場について多忙な日々を過ごしていましたが、

そんなことを聞いてみるのは初めてでした。

そこで教えてくれたのが、「5分で決める」ということです。

「どんなに難しい決断でも、何億円というお金が動こうと、5分で決める。

 そうでなければ、他の人たちが身動きが取れなくなってしまうから。

 そしてその決断の責任は自分が持つ。

 責任者ってそういうものだよ」

 

当時、20代だった自分は「ふ~ん、すごいね」と聞いていただけでしたが、

今となってはさらに聞きたいことが沢山あります。

5分で決めるために、日頃どのような下準備を重ねていたのか、

どのようにまわりを見ていたのか、

最後の決め手はなんだったのか、などなど。

 

28年前に亡くなった父ですが、いまだに色々な場面で自分や家族を支えてくれていると感じます。

50代女性)

…   …   …   …   …

親の存在の大きさに、しみじみ想いを馳せたお話でした。

5分で決める”ためにこの方のお父さんが大切にされていたこと、私も知りたいなぁ。

その知恵は、きっと今生きている色々な方の口から語られているのでしょうね。

益々、耳を澄ませて受け取っていきたいと思いました。

 

〈ライター:斉藤知江子