仕合わせるガイドさん                      No.1680

 

10月は観光シーズンだ。先日、岡山に出張する機会があった。

観光シーズンだし、せっかくの機会だからと早めに現地に入り岡山後楽園に行ってみた。

 

園の入り口付近でうろうろしていたら「ご案内しましょうか?」と女性に声をかけられた。

最近は観光地に無料ボランティアガイドの人がいることが多い。彼女も胸にボランティアのバッチをつけていた。

観光地はただ見るだけでなく、歴史や背景の説明を受けると理解が深まる。

観光客にとって無料で見どころを説明してもらえるのはありがたい。

さっそく案内をお願いすることにした。

 

「まず、鶴から見ましょうか」と園で飼っているタンチョウヅル見学からスタートした。

鶴が羽を広げたり、何度も水の中に頭を入れて水浴びしていた。

ガイドさんが「まぁ~今日はよく動いているわね~。あらあらすごい水浴び。こんなに動くのに出会うことめったにないんですよ」という。

 

はじめは、鶴に興味がなかった私だが、ガイドさんの楽しそうな表情と「めったにない」という言葉に、「それはラッキー!」と思わずうれしくなってしまった。

 

1日に何度も案内をするガイドさんだから、通り一遍の説明かと期待していなかったが、同行してくれたガイドさんはその場の様子を見て伝えてくれる。

これは状況に仕合わせていることだと感じた。

 

お正月、園内で放した鶴が空を飛ぶのをみることができるそうで、とても優雅な風景だという。ガイドさんのおかげで見てみたいと思った。

 

 

 

 

(ライター:水野 矩美加)