3月3日は過ぎましたが、読者の方にはお雛飾りをまだしまっていない方もおられるでしょうか。
私もまだまだ愛でていたい、と豆雛を飾っております。
旧暦のひな祭りはまだまだ先ということで、本日は桃の節句の定番中の定番、花桃と菜の花をご紹介します。
 
いけばなは写真に撮ると、実際の角度や奥行きとかなり違って見えることがあり、
どの角度でお見せしたらいいか毎回悩みどころです。
このお花は、斜め横から見ると塩梅が良かったのですが、いかがでしょうか。
 
太陽暦の3月3日は本来の桃と菜のの花の時期よりも少し早いので、出荷時期に合わせ温室で開花を促進することもあるそうです。
温室で育てるということは、エネルギーをたくさん使わざるを得ないということで…
旧暦に仕合わせた暮らしがエコにつながるといわれるのはこういうことか、と改めて納得いたしました。
 
野菜と同じく季節を問わず出回る花木は多いもの。
しかし、できるだけ本来の旬の時期を知っておきたい。
すべてを変えることは無理でも、小さなことからコツコツと…。
 
気候の変化で、枝物が思うように手に入らないことが続いていますが、これも自然のなすことですね。 皆さまのお近くの春の花は、咲き始めていますか。
 
本日もお読みくださりありがとうございます。
 
〈いけた人・文:松尾 柳竹(りゅうちく)〉