先日、中国書と日本の書について学ぶ機会がありました。書道について学んでみようとすると、言わずもがな、ではありますが、漢字が大陸からもたらされたことを改めて強く意識させられます。

先日「マンガで綴る!日本の仏教」というとてもわかりやすく説明された動画を見ることがあり、その中の一節に、こんなお話がありました。

「6世紀後半、渡来人から仏教がもたらされるが、それと同時に建築技術や政治のシステムも伝えられた。日本の文化はすごい、優れている、というけれど、日本の建築技術だけでは、20年しか建物が持たなかった。平安時代に建てられた宇治平等院が今ものこっているのは、大陸からもたらされた技術のおかげなのです。」

この言葉は妙に心に残るものがありました。
昨今の隣国との関係は、難しい局面ばかりで、簡単なことではないことも承知のうえですが、筆者自身あまりよい感情を持っているとは言えません。しかしながら、正しかろう史実あるいは信じたい情報は、流されず自分で吟味、選択し、古の恩恵には有難く感謝することも必要だと感じた次第です。

さて、頃は10月、秋も深まり、宇治のあたりもさぞかし美しく染まり始めることでしょう。

古都の古代から続く仕合わせる風景は何度見てもいいものですね。

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今日もお読みくださりありがとうございます。

〈ライター:松尾尚子〉