パルボ対策情報 | しあわせにゃんこのブログ

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東京都の「猫の街」として知られる谷根千で開催している譲渡会の参加猫ちゃん達の紹介と個人保護主さん達のオウチで保護されているにゃんこ達の日々の生活の紹介です♪

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暑くなってきたので

毎年恒例の注意喚起!

そうパルボについて

パルボの事を以後Pと呼びます

 

パルボウィルスとは

体力のない子猫にとって

非常に致死率の高い

恐怖のウィルスです

適切な対応が出来ないと全滅します!

 

しかも自然界で

半年以上も生存できる

非常にしぶとい

ウィルスでもあります

さらにタチの悪いのが

体力のある大人猫が感染すると

保菌しても無症状or症状が少なく

そのコがいるエリアで産まれた子猫が感染し

ドンドン拡散してしまうという

可能性があるということになります

正直、茨城や栃木で毎年のようにPが

確認できるのは、これらが原因でしょう

 

なのでむやみやたらな

県をまたいでの

保護猫の移動は

非常に危険なのです!

適切な対応をとっていれば問題ないですが

ほとんどが適当な対応での移動が原因で

都内にもPが持ち込まれています

 

 

 

過去の経験から

常に注意はしてますが

子猫保護の最大の敵は

やはりPです!

※正直この活動をしていると

侵入を完全に防ぐのは不可能!

侵入された時にどう対応するかです!

 

ことPに関して

まだまだボラ界では

隠蔽する傾向に

あるようですが

正しい知識をもち

正しい対策を

心がけましょう!

※隠蔽すればそれだけ感染拡大に繋がります!

情報公開こそが感染拡大防止なのです!

間違っても隠蔽して譲渡会なんぞ開催しない事!

過去そういう団体がいましたからムキー

モチロン中止させましたがねニヤリ

 

過去のブログから

抜粋して重要情報を

記載しておきます

 

Pに関して正確な情報共有と

個々の的確かつ迅速な対策が

重要という事をご承知おき下さい

※モチロン動物病院も同様です

院内感染なんかあってはならない事です

 

Pは如何なる防御もスリ抜けて

巧妙に侵入してきます

ある意味100%防ぐことは出来ません

緊急保護をしている方々なら尚の事です

ですので万が一侵入された時の為

正確且つ適正時期での

ワクチネーションプログラムの実行と

治療、除菌、感染拡大防止策を

把握しておくことが重要なのです

 

現在出来うる対策の全てを網羅した

最新情報とお考え下さい

 

<ワクチン接種>

とにかくワクチンを接種です!

ワクチンで感染防御まで達しなくても

発症防御まで免疫が達していれば

少なくとも重篤な症状は防げます

接種後3日~免疫向上しはじめ

個体差はあるが7日目には

発症防御までは達するとの事です

ただし母猫の移行抗体による

ワクチンブレイクには注意

※ワクチンブレイクとは

おもに移行抗体により

能動免疫誘導の阻害がおき

免疫が十分に賦活されず

通常のワクチンの効果が

発揮されないこと。

 

ワクチンの種類に関しては

生か不活化の判断に迷いますが

副反応も考慮し獣医の判断に

委ねる事を推奨します

※生は製造メーカーによって

副反応の出方が様々です

ざっくりいうと

生:免疫獲得高い 副反応強い

不活化:免疫獲得低い 副反応なし

不活化なら最低3回接種が吉!

 

<隔離期間>

感染してからの潜伏期間は

14日と言われています

16日のケースもあったようですが

おそらく2次感染なのでしょう

よく間違えてるケースは

同室でケージごとの隔離では

完全隔離ではないということです

この場合、最初の子の隔離1週間目に

別の子が同室に入ってきたら

最初の子の隔離期間は

リセットしなければなりません

※ここを間違えてはダメです

ウチでは隔離部屋を用意して

2週間は移動無しです

しょうがなく別の子が入ったら

そこから2週間をみています

モチロン出入ごとに除菌です

 

<ウィルス不活化>

過去文献にもありますがPは

インフルエンザやコロナと違い

エンベローブを持たない種で

ゲノム核酸(一本鎖DNA)は

カプシドタンパク質に包まれています

このカプシドタンパク質には

アルコールは一切効果ありません

※近年問題となっているSFTSに

対してはアルコールは有効です

 

下記に除菌効果のある薬剤を記載します

 

●次亜塩素酸(ハイター等)

メリット:コストが安い 除菌力高め

デメリット:生体に害アリ 有毒ガス危険

 

●次亜塩素水(各種アリ)

メリット:生体への影響なし

デメリット:コストが高い

※注意点

有機物(便や汚れ)は除去後に使用

もしくは同一箇所を複数回ふき取る

重要:スプレーボトルは要遮光

紫外線に当たると極端に濃度が下がります

 

私が使用しているおススメ

「アクアルファ・ナノ・フォルテ/800ppm」

これをこの濃度のまま使用しました

メーカーからパルボ不活化の

検査機関試験データ取得可能

※200ppm濃度で10秒完全不活化です!

 

●オゾン水生成器(各種アリ)

メリット:水から生成可能 生体に影響なし

次亜塩素水より強力な不活化能力

※とあるメーカーの参考資料

「オゾン水除菌の有効性と優位性」

データは犬PですがDNA90%以上同一なので

猫Pに対してもモチロン効果絶大です!

デメリット:初期費用のみだが高め

生成からの有効時間は20分弱

※1ppm濃度で6秒完全不活化です!

※注意点

有機物(便や汚れ)がある場合は

同一箇所を複数回ふき取る

 

私が使用しているおススメ

「オゾンマート/オゾンバスター」

温水で生成してオゾン風呂に使用すると

全身を除菌可能です

発症したコのオシリ周りなんかは

乗り越えたとしても

おそらく凄まじい数のウィルスが

付着しているはずなので( ゚Д゚)

 

●高濃度オゾン発生器(各種アリ)

5000mg/h以上のスペックなら効果アリ

家電レベルのものは効果ないです!

※基本無人(無猫)にて使用する事

ホントに粘膜やられますので注意!

 

オゾン発生時間はウィルスを不活化させる

CT値(ppm/min)をベースに

下記の数式で算出可能

※具体的なパルボ不活化に対しての

CT値情報は公開されておりませんので

ほぼ全てのウィルス不活化の値

CT値300をベースにしています

 

オゾン濃度計算値(ppm)

オゾン発生量(mg/h)÷

使用する室内容積(㎥)÷

2.14

※実際の濃度は1/2~1/3程度で計算する事

 

分かりやすく参考例にすると

25㎡(約15畳)天井高2.7m=67.5㎥の部屋

5000mg/h÷67.5㎥÷2.14=34.6ppm

実際には1/2だと17.3~1/3だと11.5ppm

CT値300を達成目標にすると

300÷17.3=約17分~300÷11.5=約26分

つまり5000mg/hのオゾン発生器なら

30分の稼働で全てのウィルス不活化は

達成される計算になります

※稼働後30分~1時間は密閉し

その後、十分に換気して下さい

平米と高さを上の数式に入れれば

稼働時間を計算出来ますからキョロキョロ

 

要するに除菌液で徹底的なふき取りと

オゾン発生で残存の可能性も除去する

完全空間除菌を行うのです!

 

<2次感染防止>

Pは自然界では増殖する事はありません

ネコの体内に入っても潜伏中はほぼ排菌せず

発症すると天文学的数値にまで増殖し

排菌が始まります=感染源になる

一説には発症3日前から排菌が始まるとも

ありますが少なくともウチでは

発症=排菌であったと認識してます

簡易検査とPCR検査のダブルでやったので

このタイミングはかなり正確に把握

出来ていると思います

おそらくその説は明確な症状を

見せていないだけで発症していたのでは?

と考えることも出来ます

※経験上ワクチン接種から3~7日は

PCR検査で偽陽性が出るので注意です

 

ようするに発症したコの完全隔離と

糞尿や嘔吐物を確実に除去すれば

感染源を物理的に抑え込む事が出来ます

※空気感染する事はありません!

とにかく簡易検査とPCR検査を駆使して

排菌=感染源のタイミングを把握する事

これもとても重要です!

 

もちろんウィルスを移動させないよう

使い捨てツナギや手袋も効果的です

また毎回の手洗いも地味ですが

ウィルスは食い込むわけではないので

物理的に洗い流すのは効果あります

ちなみに私は部屋ごとにシャワー浴びてました

 

上記内容を徹底して実行すれば

同室内未ワクチンの子への曝露や

感染率100%はもはや過去の話です!

 

<治療法:参考>

それでも感染の可能性がある時には

予防線を張る意味も含めて

タ〇〇ル2.2mg/kgを1日2回の投与です

※発症してしまったコには倍量まで可

 

潜伏感染時のワクチン接種はNGです

接種によって発症する事もあります

であればタ〇〇ルで増殖抑制していく方が

ウィルス排出には効果的です

タ〇〇ル自体はウィルスを死滅させる

能力はなく、あくまでも増殖抑制のみです

増殖させないで排出を待つ治療なのです

 

どうしても接種の場合はPCR検査で

陰性を確認してからにしましょう

 

発症したコは下痢嘔吐で脱水するので

さらに補液(乳酸リ〇〇ル)と

抗生剤2種類(広域型)や抗ウィルス剤や

抗炎症剤(ス〇〇〇ド)を併用して

2次感染症を防御していきながら

ウィルスの体外への排出を

5~7日間待ち続けます

逆に発症から1週間以上闘病する事は

ほぼ無いという事なのです

1週間乗り切れば生還という事です!

 

獣医師ではないので詳細は明記出来ませんが

連絡頂ければ出来る限りお伝えします

今はバ〇〇〇ルよりメ〇〇〇ムの方が

より広域効果が見込めるようです

※ご存じの通り?ウィルスに抗生物質は

効きませんが白血球減少による免疫力低下

それによる2次感染症を防御する目的で

効果の違う2種の抗生剤を投与します

実際の死亡要因もPは乗り越えたのに

敗血症等の2次感染症にかかってが

主な原因であるとの事

 

あとは抗体血清経口投与

つまり高抗体価の血清を使った治療です

経口投与なのでクロスマッチの必要がなく

抗体グロブリンを腸にまで到達させる事が

出来ればよいという事です

コレは臨床データがほぼありませんが

体感的には効果があったと思ってます

※高抗体価血清=乗り越えた子の血液血清

 

補液や点滴やインターキ〇〇トだけでは

未ワクチンの子は助かりません

個体の免疫力や生命力頼みの治療より

より効果的な治療法が今はあります

子猫感染9割死亡は過去の話なのです

 

何より獣医師の方々の協力無くして

完治はありえません!

風評被害を恐れての診療拒否や

免疫力、生命力に頼るだけの

治療にならないようお願い致します!

こちらの協力獣医師の方々は

連絡頂ければいつでも治療法の

全てを提供してくれます

経験が余計なプライドを

もたらしてしまうのは

獣医師もボラも一緒です

下らないプライドは捨てて

命を救うという一点においてのみ

プライドを持って動物達に

接してくれる事を願います

 

もはやPは駆逐出来るのです!

モチロン恐ろしい存在ではありますが

必要以上にビビる事はないです!

 

全国各地で保護活動を

されている方々へ

ココに記載した情報が

役に立つ事を願います

 

また詳しい情報が

必要な方々は

連絡待ってます!

info@shiawasenyanko.net

 

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