こんばんは。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
年末からこちらを更新してなかったことに今更気づき、ご挨拶に顔を出しました。
と言っても全てが宙ぶらりんで完成したお話しが無く、、
家族の冬休みがやっと終わったので、これから書いていければいいなーと思っています。
今日は只今期間延長で開催中の"りえさん期間限定グルっぽ"で年末に書いた、とっても短いお話しをこちらに置きます。
ご覧になってる方は気にせず通り過ぎてくださいねー^ ^
下記の一文の後に続くお話しを。というテーマでした。
"冬の雨だ。すべてを凍らす寒さに、身も心も沈んでいくようだ。"
◇◇◇◇
シンイで年越し2015 りえさん期間限定グルっぽ
「凍える雫」
冬の雨だ。
すべてを凍らす寒さに、身も心も沈んでいくようだ。
……そう感じていただろう。一つ前の冬までは。
外の雨音がぽつりぽつりと庭の木々の枝を揺らす。
部屋の中までも凍てつき、吐いた息すら白く色付く。
「随分と冷えるな」
「……寝てないの?」
思わず漏らした言葉に返ってくる、胸の中の温かい吐息。
「…まだ何も着てないじゃない。風邪ひくわよ」
寝惚け眼で小言を言う妻を、ヨンは笑って抱き締めた。
「こうすれば、寒くありません」
「……馬鹿。知らないから」
その呆れ顔を覗き込もうとヨンが顔を近づけると、
もう既に瞼を閉じて健やかに寝息を立てている。
今度は起こさぬように、そっと白い額に唇を重ねた。
ふと雨音が止む。
夜空の雫を凍らせた淡い雪の華が、チェ家の庭に舞い降りた。
身を切る寒さも凍てつく闇も、あなたがいれば暖かい。
◇◇◇◇
りえさんが催してくださったグルっぽのおかげで、また更にシンイ廃人乙女の輪が広がり、新しいお話しが生まれ、普段聞けないアレコレを伺う事ができました。
りえさんを始め、いつも楽しくシンイの世界を盛り上げてくださっている方々に心から感謝です。
これからもここで自分の大好きなシンイの世界を少しでも伝えていくことで、ささやかながら感謝の気持ちを表せたらいいなと思っています。
皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。