札幌に、亡母のすぐ下の妹夫婦が暮らしている

80歳をとうに過ぎている

 

生前の母と、叔母は仲が良かったし

僕も北海道に行く際、新千歳空港を使う場合は、叔母夫婦を訪ねていた

2年前の(実家があった旭川での)父の葬儀にも、夫婦で来てくれた

さすがに歳を取ったなとは思ったが、とりわけ不審と思われる点は感じなかった

 

8月のお盆直前に、その叔母から電話があった

いきなり「(僕の)父の遺産はお前のものではない。すべて(札幌に住む)弟に差し出せ」と言われた

 

家に居たので、電話はスピーカーフォンで取った(そのほうが話しやすいので、いつもそうしている)

横でカミさんが聞いていた

 

父はずっと僕たちと住みたいと願い訪ね続けたのに「その都度、お前たちが追い払った」

「父の葬儀も粗末なものしかせず、あとの供養を何もしていない親不孝者だ」

(叔父からも「供養はちゃんとしているのか?」と聞かれたが、これは多分に「立場上のこと」のように感じた)

容赦ない詰問、取り付く島もないとは、こういうことをいうのかと思った

 

話の切れ目を探して「それはすべて誤解、思い違いも甚だしい」と口を挟んだところ

叔母の怒りはさらにヒートアップし、ついに

「○○家(叔母の家)は金輪際、お前とは縁を切る」と宣告され、一方的に電話は切れた

 

母の死後、僕たちは父の世話をするために家を増築し、ここで一緒に暮らす日を待った

それでも父は「(母と最後に暮らした)実家を離れるつもりはない」と、終生頑としてこれを拒んだ

 

長男だった父は兄弟仲が悪く、生前に兄弟に「縁切状」を出しており

自分の葬儀も「親戚は呼ばず家族のみで」と遺言していた

けれど僕たちは、親戚すべてに父の死を伝えた

それでも、派手だった母の葬儀と比べればずいぶんと質素なものとなった

 

一周忌、三回忌は弟とも相談の上、集まれる人の数とその負担を考慮し

北海道ではやらず、(墓も仏壇もある)僕の方で家族のみでやった

これについては、叔母を含む親戚たちの同意を得ていた

遺産相続についても、父の遺言の通り、弟とも納得ずくでこれを行った

そもそも父の遺産について、叔母から指図される(それも、今さら)謂れなど、まったくない

 

どうやら、僕が義母を呼んで一緒に暮らし始めたことを、人づてに聞いたところから

叔母の僕に対する「怒りの歯車」が回り始めたらしい

実の親は見捨て、嫁の親の面倒を見る、未曽有の親不孝者だと

そんなやつに、親の財産を引き継ぐ資格などないと、そういうことらしい

 

叔母の愚痴ならいくらでも聞く

たとえそれが僕の悪口であっても、僕個人に対することならばかまわない

けれどそこから逸脱したこと、とくにカミさんの悪口だけは、たとえ肉親でも聞くことはできない

 

同じ道内だが離れて住む叔母の長男、つまり僕より八つほど若いいとこに電話をしてみた

まだ二男の子育て中の、心優しい男である

「母(叔母)はこのところ、被害妄想の傾向があり、自分から敵を作ってしまうことがある」という

「迷惑をかけて、すみません」と詫びられた

 

そう言えば…

父の葬儀のときに、何度か「嫁(いとこの奥さん)の悪口」を叔母は僕に言っていた

優しく謙虚な人(いとこは、職場結婚)だと僕は思っていたが

「嫁姑の仲が良くないのは、よくあることだから」と、そのときは聞き流したが…

 

あと(叔母の)長女は「口唇口蓋裂」でいじめに会い、今も精神的に病んでいる

「あの子を残しては死ねない」と、叔母は言っていた

 

バブル期に、札幌では人も羨む「億ション」を買ったが

「いま売れば、3分の1の値段まで下がってしまう」と、ぼやいていた

 

そうした叔母の不満や不安が、甥である僕に対して今回、一気に噴き出たということかもしれない

だから叔母とは「縁を切ったまま」でいようと思う

 

近くに住んでいれば、何かできることもあるかもしれない

けれども少なくとも今は、北海道に住む身内に任せよう

とりあえず、さようなら。優しかった叔母さん…

 

だけど叔母さん、ひとつだけ聞いていい?

両親を亡くし、義父も亡くし

いま僕たちができる親孝行は、義母を喜ばせることだけなんですよ

それでもなお、それは長男とその嫁の仕事だから引き受けるなと

そのカネと手間は、実親の供養のためのみに使えと、やっぱりほんとうにそう思っていますか?

 

 

PS.

ペットショップも、すっかりハロウィンムードだなあ

今年はちょっと仮装でもして、天国のシェヴァを脅してみようかねえ、クリス(^_^)