11月下旬韓国へ行ってきた。
自分は韓国料理、中でもソルロンタンが好きなのでこれを本場で味わってみたかったからだ。
韓国は12月に入ってから政局の混迷で連日その動向が報道されているが、実はその出来事の直前であった。
だがいまの状況は昔に比べればちょろいもので、流血の惨事にはまだ至っていないが、今後予断は許さない。
韓国のクーデターと言えば朴正熙、全斗煥などの韓国軍反共軍事指導者の名前がちらつく。
今は軍人も穏やかになってそのような人物は見当たらない。
さてソウルまでの旅は全日空の子会社であるエアージャパン。
実は今年になって行ったバンコク、シンガポールまではすべてこのエアジャパンに乗っている。
まずは国内の航空会社であること、時間帯が非常に良い。新鋭機であるボーイング787を使用していることなどである。
この会社の機体の客室はシート間のピッチが広く、足がゆったりとして座れるということである。
また予約も会社の公式ホームページからで、代理店を通す必要がない。
無駄な手数料がなく、代理店より安い。
東京から韓国線は成田をたつと中部山岳上空から山陰沖、そして韓半島のコースをとるので、故郷鳥取県の様子を空か見ようと、800円払って左の窓際の席をとった。
成田をたつと利根川の印西市の上空を通過するが、利根川が少し膨らんだ部分が、自分がいつも車中泊をする道の駅発酵の里神崎がある。
成田発が早い場合はここで泊まり、7時ころに起きて、成田空港手前のUSAパーキングまで行く。
これは国内線激安LCC利用の場合である。
利根川から江戸川が分かれる部分は茨城県五霞である。
またその中洲みたいになっているところは、千葉県の関宿(せきやど)。
古い話だが、橋幸夫の『潮来笠』の3番の歌詞に『ここはせきやど、大利根川へ・・・』と出てくる。
だがそうみているうちに、雲がだんだん多くなってきた。
これ以降全面雲ばかりで、山陰地方を見る計画は、全くダメだった。
ソウルに近づくにつれて風も出てきて、仁川空港ではひやひやの着陸であった。
近くには日本航空の国際線LCCであるジップエアも駐機していた。
もちろんこちらも利用することができるが、ほんの少し値段が高かったようだった。
空港から最初に目指したのはソウル一高い場所であるロッテワールドタワー。
ロッテ行のリムジンバスが出ておりこれに乗った。
現金の韓国ウォンで全く大丈夫。
韓国はキャッスレス社会だと誰が言ったか。
他のところも全部現金でOKだった。
交通カードさえ買わなかった。
窓から見えるソウルの街は依然と比べ格段に整備、近代化されており、東京と比べても全く違和感はない。
走っている車が気になったが、まずはヒュンダイ(現代)が50%、キア(起亜)が20パーセント、ベンツが10%、日本車が10パーセント以下、その他不明が残りであった。
なお日本の軽にあたるものは全くなく、ハイブリッドが日本車でわずか、EVはあるのかどうかわからない。
全体的にクラウン並みの車体のものが多く、燃料の消費が無駄に多いと感じた。
これは韓国あるあるだが、看板や表示のハングルは全くわからない。
中華圏なら漢字でよくわかるのだが。
もう少しローマ字表示英語表示を増やしてほしい。
こうしているうちにロッテワールドに着いた。
日本全国どこにでもあるような簡素で清潔感のあるバス停だった。




