国道4号線宇都宮バイパスを南に下り茨城県から埼玉県に差し掛かるところに道の駅ごかがある。
ここで休憩しようと駅内に入ろうとしたところ、雰囲気が何か騒がしい。
見たところ全体を装飾したトラックの一団が集結しているようだ。
トラックに派手な絵をかいたり電飾をするいわゆるデコトラ(デコレーショントラック)だ。
以前は近くでもよく見たが、最近はあまり見かけなくなった。
どうやらここでデコトラの大会、集会、イベントを行っているようだ。
主催は全国歌麿会。デコトラの団体のようだが、道の駅もイベントとして公認しているようだ。
ということでこのデコトラ群の中には行ってみることにした。、
以前のイメージだと、デコトラは暴走族のトラック版として近づくのが怖いというイメージがあったが、中には行ってみると別にどういったことはない。
一般の見物人もおり、写真を撮る人も結構いた。
トラックのナンバーから見るとどうやら全国から集まっているようだ。
これらは軍艦が万国旗で飾る満艦飾、漁船の大漁旗での装飾と同じコンセプトか。
要するに派手にして目立たせたい、お祭り気分を高揚させたいというものだろう。
しかしこの装飾をするのには数百万円、ないしは一千万円近くかかるかもしれない。
これは完全に趣味の世界だ。
かつてのデコトラは警察の取り締まりや運輸関係業者の敬遠によりいったんは衰退したが、趣味の世界として細々と残っていたようだ。
この場での営業活動も行っているようだ。
見学者からはこんなの恥ずかしくて道路を走れないという声も聞いた。
車検なども通るのだろうかと疑問も持った。プ
ラモデルの世界ならありうる。
圧巻はこれである。
これは車自体が外国製か特別にカスタマイズされて作られたものかとは思うが、この全体が橙色の塗装とはでなホーンの並びは注目に値する。
いやらしい感じはしない。
こうなればもう現代アート作品だ。
これも相当金をかけたと思われる。
完全に特殊な車両だ。
つい最近テレビのバラエティー番組でアメリカのデコトラが出てきた。
これは全身派手な電飾であった。
LEDを使えばそう電気を消費しないのでやりやすいか。
ただし昼間はあまり意味がない。
現在トラックは必要最小限のことしかボディーに書いてないか、銀色のカバーのみかでほぼ統一されている。
これから見ればかなり地味ともいえる装飾のものもあまり見なくなった。
自分では確かにこれでは恥ずかしくて公道はあまり走れない。
しかしコンビニや道の駅、サービスエリアにとまったときには観衆が集まってきて、写真を撮るだろう。
所有者は自己顕示欲が満たされたということで、それで満足かもしれない。
この全国歌麿会の会員の服装は意外と普通で、一般の慣習とよく見分けがつかなかった。