福島県会津地方には、古い物から新しいものまで数多くの地産食品がある。
有名なものが喜多方ラーメン、それに清酒だ。
これでおしまいかと思えば、その後に次々と出てくる。
その二番手ともいえるB級グルメ食品の中に会津ソースカツどんがある。
これも市内には店が多い。
ソースカツどん、あるいはカツ丼はは全国にも長野県駒ケ根、福井市、新潟市、桐生市、秩父市、岡山市、名古屋市、東京高田馬場など次々と出てくる。
会津のものも本格的には多分戦後から始まったと思うが、重要なコンセプトはキャベツをご飯とカツの間に置くということと一般的にはでかいということだ。
一昨年の4月、コロナ緊急事態宣言のさなか、通りかかった会津若松市の高台にある『十文字や』という店に行った。
会津観音のすぐ下である。
その肉の厚さと量には驚いたが、何とか完食した。
会津ソースカツどんは国道121号線にし会津街道が福島県に入った田島町あたりから店前にそののぼりが見えた。
県内での広がりが見て取れる。今回店はまだ他にもたくさんあるので、比較的位置が分かりやすかった『めでたいや』という店に行ってみることにした。
店はかなり広い中華屋だった。
中華メニューが主で、ソースカツ丼は下の方にひっそりと書かれていた。
順にみて行かないとわからない。
この店はカツ丼で有名といっても地方では単品メニューではやっていけない。
そこが人口の多い大都市と違う。
多分他のソースカツどん店も洋食店であったり、肉料理レストランであったり、ラーメン店、居酒屋、食堂、果てはソバ屋だったりの可能性もある。
大名煮込みソースカツどんを注文した。
しばらくするとやってきた。
驚いたのはその器の大きさ。
普通の丼の三倍はあると思った。
すさまじい迫力であった。
ちなみにお冷を入れるコップと比較した。
また向こうにはビールジョッキではなく水差しがある。
会津ソースカツどんの特色である厚いキャベツの層。かつはその上にこじんまりと乗っているようだが、それは器が大きいから小さく見えるだけである。
かなりのカツの量がある。
ただこのトンカツは前に食べた十文字やと比べれば薄い。
どうやら会津ソースカツどんの厚さに関する規定はないようだ。
そうか全国のカツ丼にも肉厚系と薄い系があるようだ。
名古屋味噌カツ、駒ヶ根カツ丼が厚く、福井ヨーロッパ軒、秩父わらじカツ丼、新潟などは薄い。
ここは薄いが、枚数が多く、全部食べられるかどうかはわからなかったが、ご飯、キャベツも含めなんとか行けた。
ソースの味は良い。キャベツもそのうち次第にしなってきて食べやすくなる。
でも自分は肉厚系が好きかな。
でも次に十文字屋に行くのは量が多すぎて怖い気がする。
覚悟をしていかなければならない。
会津の人はこれをしょっちゅう食べているとなるとかなりカロリー過多になるのではないか。
今日は磐梯道の駅での車中泊を予定しているが、腹がパンパンでもう何も食べる気者向きもしない。
なお会津若松市内にも今年は雪が多く、この時点での外気温は午後八時で氷点下4度、山沿いにある磐梯道の駅では氷点下7度であった。
ただしこの日は風がなかったので、そう寒さは感じない。




