秩父名物は数多いがその中のB級グルメ的なものとしてわらじカツ丼がある。
わらじのように幅広のトンカツを乗せたカツ丼ということだろうが、秩父にはこのわらじカツ丼を出す店が数多く存在している。
では一体いつごろから広まったのだろうか、調べたがそれについて書いてある資料が出てこない。
自分の推測だが、店の数が秩父地方の広範囲にありまたカツ丼という料理の特徴から考えて、多分戦後の早い時期かと思われる。
しかし一部は戦前からもあったかもしれない。
それはこの地方にはマタギ(狩猟人)がいたからだ。
イノシシの肉でトンカツを作ったと勝手に想像した。(根拠はない)
秩父市内から国道299号線により群馬県下仁田方面に向かう予定だったので、その道すがらにある小鹿野町内の有名店である『東大門』にした。
ウニクス秩父からは15分くらいだったか。
コロナ自粛による閉店はすでにとけて、今は大体どこの店も営業している。
ここはグルメランキングでも最上位にあるが、どうやら外観からしてわらじカツ丼、豚肉料理の専門店のようで、地方では非常に珍しい。
それだけわらじカツ丼に地元の需要があるということだ。
小鹿野名物わらじカツ丼に、豚みそ丼(またぎ豚ぶり)。
豚どんとは要するにみそ漬け豚肉のステーキのことか。
タレ漬けした北海道十勝(帯広)豚丼とのみそバージョンか。
またわらじカツ丼には普通盛りとメガ盛りの二種類があるようだ。
本来ならメガわらじをいかなければならないが、腹具合の関係でわらじカツ丼の普通盛りにした。
丼ぶりの二ら二が浮き上がっていることが、量感を示しており、これは中が楽しみだしまた食欲をそそる。
出た。細長いカツが二つ乗っていた。
アジとかアナゴの天ぷらのようにも見える。
しかし厚さがないのがちょっと意外だった。
今までに食べた会津若松のソースカツどん、長野県駒ケ根のカツ丼は激厚だったので、それと対照的ともいえる。
厚いものもあれば薄いものもあるのが、それぞれの特色であり、これには何かの理由があるはずで、薄ければうすいでこれはOKだ。
肉が薄いので簡単にかみ切れる。
肉厚トンカツは肉との格闘という形になるつぶすのに苦労するが、その前に食べやすいようにカットしてある。
わらじカツ丼のタレは甘い。
これはB級物は全国どこでも同じ傾向だ。
すぐ前に食べた味噌ポテトも甘いし、秩父ワインも甘いので、これはこの地方の特色のある味付けかもしれない。
IPHONE SEのカメラは優秀で反応も良いし、近接撮影もきれいに撮れる。
前後1,5秒の動画部分も一緒にあるようで、これは後で解説書を読んで、これは容量を食うので、今はOFFにしている。
またこのブログに入れる際に縦長だと横向きになってしまうので、編集で上下をカットしている。
そうすると容量も減ってちょうどよくなる。
最初からの画質(容量)の選択がないので、外国から写真を送る場合は気を付けなければならない。
ホテルなどのWIFIだと大丈夫。
そういえば小鹿野には伝統的な歌舞伎がある。
この中に何かを食べている様子が描かれている。
豚が江戸時代に食べられている訳はないが、イノシシ(ぼたん鍋)なら可能性がある。
そしてさらにわらじカツ丼は昭和初期から始まったと書いてある。
全国の郷土料理を見てきて、昭和初期(戦前)からのものなら、もはや伝統料理と呼んでよい。
あるいはB級郷土料理といえる。
このころからでないと輸入品も含め、食材がそろわない。
ラーメンなども作りたくてもそれ以前なら材料がなくて作れない。
養豚が盛んになったのも関東大震災の後といわれている。
このころ秩父にも豚を飼育する人が現れたのだろう。







