今から3年くらい前に、福島県いわき市の小名浜港に行ったとき、近くの更地にイオン店が建設中であるのを目にした。
2011年の東日本大震災ではいわき市、小名浜地区も甚大な被害を受けており、たぶん今イオン店の建設中の場所は、津波浸水地域でその跡地であったと思われる。
イオンいわき小名浜店は東北では最大の店舗として2018年にオープンしたようだ。
ここは新しい店舗だけではなく、津波被害の避難場所として使える役割を果たす機能も持っているそうだ。
今回ひたち海浜公園を出て、ここにたどり着いたのはすっかりと日が暮れた後だった。
従って写真は撮れないが、何か未来を感じさせるような建物だった。
中は高速WIFIも整備され、フードコートでしばらくはパソコンを見ていた。
その後食品売り場に行った。
ここ福島県浜通り地方は、前にもこのブログで何回も言っているが、特にめぼしい地産食品、B級グルメ料理はない。
海産物が少しある程度だ。
福島県の地産、名産食品は大部分が会津産でそれ以外はなかなかない。
今回特に目についたものがクリームボックスのお菓子。
クリームボックスは郡山のパンだが、これはそのお菓子。
クッキーバージョンのようだ。
前には見なかったので、最近できたものに違いない。
どこにでもあるクリームサンドクッキーなので特に何かめぼしい特徴があるわけではない。
福島県の牛乳である酪王もラスクとか似たようなものを作っている。
これはいか人参。
いか人参は福島県を代表する伝統料理ではなく、やはり会津物が二つ指定されている。
江戸時代からあるので指定されてもおかしくないと思うのだが。
これは要するにイカと人参、昆布の松前漬けだ。
いか人参は仲通り北部地方が発祥だが、県内のスーパーにはどこにでも置いてある。
しかし県外にはない。
自分はこれは昔の料理しては結構おいしく、この地方を通った時にはいつも買っている。
ただ不満は二つある。
一つは伝統料理はどれもそうであるが値段が高い。
次にはいか人参と称しながら、人参ばかりでイカがあまり見当たらない。
もう少しイカを増やしてもよさそうなものだ。
浪江町は原発事故の被災地だが、ここの焼きそばは2013年の全国B級グルメ選手権で優勝している。
太麺と甘いソースが特色である。
車中泊では調理はできないので、家に帰ってから作ろうと思った。
こうしたインスタント、あるいは乾麺系のものはもちが良いのでいくらでも買うことができる。
しかし小名浜名産のものは生魚や海藻類なのでこうしたものはせっかくあっても買うことはできない。
あんこうの切り身なども買えない。
福島県の名産品あるいは地産食品が欲しい人は会津若松のスーパー『Lion D'or(リオンドール)』に行くべきだ。





