三峰神社から秩父市内にまで帰って、ヤオコーの店内を物色していると、まだ昼食を食べていなかったので、それに適する地産食品を探した。
スーパーで買ったものを車の中で食べるというのがいつものやり方だ。
まずは惣菜の味噌ポテト。
それだけでは足りないので、ランチ用にパックされたソバも買った。
せきたのパックそばと書いてある。
コンビニでは普通のタイプのものだ。
実は全国の有名ソバの産地では昼食にこの手のものを買ってすぐに食べることが多い。
食べた数が多いわけではないが、やはり有名ソバ産地のものはおいしい。
というか近くを通った時必ず買うものが、福井県の越前そば。
大根おろしが良い。
島根県の器が三段になった出雲割子そば。
このせきたのパックそば。
見た目にはおいしく見えた。
理由の第一がそばの色。
更科そばとは全く逆の黒い色。物には色があると中に何かがたくさん詰まっているように感じる。
ワイルドで土着的な感じがする。
田舎の伝統を伝えているようだ。
値段も普通だ。
車に持って帰ってすぐに食べた。
正直これはそばのコクがありおいしい。
どんどん箸が先に進んでいく。
何か次々に食べていきたくなるような感じだ。
詳しくは分析ができないが、普通のソバとは違った味が付け加えているのか、製法が違うのか、プラスアルファーがあるような気がする。
まだ店に並べられて時間がたっていないのか、べたっとした伸びたようなところはない。
この写真も焦点が合わず、ぼけてしまったが、ソバの中に何かが練りこんである。
クルミの粉だろうか。
後で調べたらこのそばは粗挽きという方法で作り、やはりこの粉はクルミのようだ。
そしてこのそばはくるみそばと言われ秩父地方全体の郷土料理のようだ。
長野県などの山岳地帯には、このクルミを料理に利用することが多い。
要するに都会のそば店、立ち食いそば店で食べるあっさりとしたそばとは真逆だということだ。
正直今まで食べたこの種のパックソバの中では一番おいしかった。
おいしいものを食べた時には、ではもう一つと二回目を食べたりはしないほうが良い。
たいていがっかりする。
良い印象を持ったままひとまず終わるのが良い。
そば単独でも売っているようだ。
でもこれは茹でそばで賞味期限などもあるので買わなかった。



