朝日リンゴ温泉を終わって、元の国道287号線へ戻ろうとしたとき、前方にある道案内表示を見た。
それはくぬぎ平の棚田。
棚田はもともと興味があったので、せっかく近くにあるものだから行ってみようと思った。
今までもいくつかの有名な棚田に行ったことはある。
石川県能登市の千枚田。
長野県千曲市の姨捨の棚田。
ここは規模の大きい棚田でどこからも善光寺平(長野盆地)が一望できる。
さらに今年はインドネシアバリ島の世界遺産であるジャティルイの棚田にも行った。
今回のくぬぎ平の棚田については全く知らなかったし、事前に行く計画などもなかったので、そこに棚田があったから行ったという感じであった。
最上川の左岸、りんご温泉とは反対側の坂を上っていくとすぐに視界が開けて棚田が見えてきた。
ここは一本松展望台だ。
日本棚田百選は平成11年に農林水産省が指定されたものだが、日本の棚田の多くは西日本にあり、東北地方のものは珍しい。
棚田の由来を書いた案内板もあった。
この棚田は戦中の食糧難を解決するため学校児童生徒も動員して作られたらしい。
最上川を挟んだ対岸には、今までいた朝日りんご温泉を眺めることができる。
この温泉はどうやら宿泊もできるようだ。
最上川の上流方向は針葉樹と深い森の山、そして河岸段丘が形成されているようだ。
しかしこのくぬぎという字はワープロでも出てこない。
くぬぎは木の名前だが、樹液が多くあのカブトムシが集う木として有名だ。
しかし漢字では橡だ。
この木偏に甚という字は何か他の意味だろうか、それとも当て字か。
クイズ東大王ならこれを知っているだろうか。
日本棚田百選を全部覚えていれば答えるだろう。
この棚田百選や名水百選、百名山などは多分勉強して覚えているだろう。
この棚田は規模が大きい。それによく整備されている。
また背景の山々の傾斜は緩く、周囲とよく調和している。
また田の区画も明瞭だ。
説明文には200枚近くあると書いてあった。
棚田の中に人家もある。
要するに見せるためのものではなく、生活の場となっているということが十分にわかる。
りんご温泉に入れてまた棚田も見れて、何だか得をした感じがした。










