ピースボート第96回オセアニアツアー 20 ニュージーランドへ | 全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

食品スーパーが好きな私は、その土地でしか売られていないものを見つける旅に最近車でよく出かけています。現在住んでいる首都圏のスーパーでは見かけられないものを、各地のスーパーの売り場でご当地食品見つけたいと思います。

シドニーが終わった後は、今度はニュージーランドへ。

 

 

間に横たわるタスマン海を4日間かけて航海し、まずはニュージーランドの観光名所である、氷河に刻まれたフィヨルドの深い湾であるミルフォードサウンドへという予定であった。

 

 

しかしここで一つのトラブルが起きた。

 

 

それは船内放送で旅行の主催者であるジャパングレースの代表者より、予定を変更し、まずは先にニュージーランド南島の主要都市であるクライストチャーチに先に行くということであった。

 

 

その結果クライストチャーチへの寄港が1日早まったので、ここから出発する日帰りのバスツアーはキャンセルされ、ツアー料金は全額返済するということであった。

 

 

ただし自分にはツアー自体を何も申し込んでいないので、全く関係がない。

 

 

一日ずれようが、別にどうでもよい。

 

 

しかしいったい何があったのだろう。

 

 

船内でもこの突然の日程変更が乗客の間で話題となった。

 

 

主催者が発表したことは、ニュージーランド寄港に伴う、船内の検疫を先にやれということであった。

 

 

オーストラリアでもそうであったが、ここは検疫が厳しい。

 

 

特に生もの、水などの持ち込みは禁止され、係官による手荷物検査もあった。

 

 

でも船の検疫が先だとしたらそんなことは最初から分かっていたのではないか。

 

 

操船を行う経験豊富な多国籍クルーメンバーがそんなことを知らないはずがない。

 

 

船側のミスか、あるいはニュージーランド当局がその事前連絡を怠ったか、或いは何らかの事情による急な方針変更か。

 

 

このことについては船側は何も言わなかった。

 

 

船側も自分のミスともニュージーランドのせいとも言えないのだろう。

 

 

真相は分からなかった。

 

 

損害を被ったのはキャンセルによる返済を行ったジャパングレースとニュージーランド沖合を右往左往し無駄に燃料を消費した船側であった。

 

 

乗客は何も反応はなかった。

 

 

リピーターがほとんどの航海は、そういうこともあるとみんな思っているからである。

 

 

かえってツアー料金を返してもらって喜んだ人もいた。

 

 

ただしそれ以前にキャンセルした人には、すでに旅行規定により半額の返済しかなされていないので、それにはもう処置がなかった。

 

 

そのことを悔しがっている人もいた。

 

 

こうした突然の予定変更はたびたびある。

 

 

前に乗った2014年の84回のクルーズの際にはアフリカのセネガルへの寄港が、隣国でのエボラ出血熱の流行のため突然の中止となった。

 

 

それは多分ここに寄港すれば、後のヨーロッパ各国への寄港の際の検疫が非常に厳しくなる、あるいは拒否されるからだろう。

 

 

若い人の中には数十人が、このころに行われるスペインでのトマト投げ祭りを見物するため、セネガルより事前にスペインまでの航空券を個人的に予約していた人がいたそうで、それがすべてダメになり悔しがっていた。

 

 

こうした個人計画の旅行はジャパングレイスとは無関係なので、自己責任となる。

 

 

実は自分も今回最初の台湾基隆寄港の際にそこで離脱し、台北、セブでホテルに宿泊する予定で航空券とホテルを予約し、ネットで2万円くらい料金決済していたのだが、離脱は不可といわれあきらめたことがあった。

 

 

ジャパングレイスが言うのには、その申し込みの手続きを5日前までに行ってくれということであった。

 

 

5日前にはまだ船に乗っていなかったので、そんなこと無理だと言っても通じなかった。

 

 

思い出せば今までのクルーズでの離脱経験はすべてEU諸国圏内ばかりだったので簡単だったかもしれない。

 

 

後にセブ島に着いたとき、フィリピン入国書類みたいなものをすべての乗客が書かされた。

 

 

こういうものがあればやはり事前の連絡が必要であり、やはりそれは無理だったかとある程度納得した。

 

 

2万で済んでよっかたという気持ちの方が強かった。

 

 

だから自分は予約が嫌いなのだ。

 

 

行き当たりばったりのほうが良い。

 

 

何はともあれ船は1日早い日程でクライストチャーチの外港であるリトルトンへ着いた。

 

 

 

港町はどこでもたいてい山や丘を背景としている。

 

 

急な落ち込みによる港の水深を必要とするためである。

 

 

この低く垂れさがった雲。

 

 

暖かい海の上を吹く冷たい風、ないしはその逆のためである。

 

 

これを一目見れば北欧のスウェーデンやノルウェー、あるいはここの人たちの故郷であるイギリスのスコットランドの夏の光景である。

 

 

また日本の北国の太平洋岸、北海道の知床から襟裳岬、室蘭、青森県八戸、三陸海岸の夏の時期も同様である。

 

 

 

 

傾斜地に立つ家々。これは自分の好きな光景である。

 

 

傾斜地集落や棚田。日本国内でも最近意識して見ている。

 

 

しかしここは一つだけヨーロッパとは違うところがあった。

 

 

 

 

それは家の形がヨーロッパ風ではない。

 

 

三角屋根の古風なたたずまい。

 

 

森の中のレンガ造りのおとぎの国のような北欧の雰囲気。

 

 

スイスの高原に立つ花で飾られたアルペン風の木造りの民家。

 

 

それらとはかなり違う。

 

 

アメリカの一戸建てみたいだ。

 

 

さらに言えば日本の大和ハウス、へーベルハウスやパナホームともあまり違いを感じない。

 

 

しまった。

 

 

ニュージーランドもやはり新しいのか。