福井県には越前と若狭の二つの地域がある。
この両者の中が良いのか悪いのかは、ケンミンでないのであまりわからない。
普通は同じ県の中に、昔の国が二つあった場合、仲が悪い場合が多い。
それぞれにプライドがあるし、隣り合ったものはどこでも問題を抱えているのだ。
若狭地方は若狭湾沿岸のリアス式海岸になっているところだが、京都にも近く、漁業が盛んな所である。
でも現在は『原発銀座』とも言われ、大飯、高浜、美浜などの原子力発電所が並んでいる。
私は鳥取県米子市への行き帰りに、ここの三方五湖にある海上釣り堀にいつも寄っているので、この辺りはよくとおっている。
ここの道路は国道27号線だが、小浜市の手前に『プラント』という大型ディスカウントスーパーがある。
プラントは福井県坂井市に本社があるが、主に日本海側の地方に店舗を展開している。
また日経1部上場企業であり、このところの株価は好調だ。
鳥取県境港市にも『プラント5』があり、よく行っている。
何しろ大きくて、品ぞろえがよく、おまけにかなり安い。
この福井県小浜市付近のプラントにもどんな地産品がおいてあるか、見てみるためによってみた。
おいてあるものは福井市のアピタとだいたい同じであった。
同じ県内、あるいは近隣県では、似通ったようなものがおいてあることが多い。
土産にと思ってへしこを買った。
へしこはここ若狭地方の昔からある地産品である。
サバの糠漬けだが、他県ではあまり売っていないある程度の高級品であると言える。
値段の違いは、多分サバの大きさの違いだと思う。
食べてみるとかなり塩辛いが、サバの引き締まった舌触りが感じよく食べやすい。
独特の海産物の匂いがあり食が進む。
しかし塩辛くて一度にたくさん食べれないので、小分けして食べることになる。
もともとは昔の保存食なので、持ちもよい。
若狭湾でとれるワカメもこの地方の特産品だそうだ。
これは海草にしては値段が結構高い。
鮮魚もこの辺りに来れば、そうとう新鮮になる。
アマダイの目が輝いている。
とれたてであるという証拠である。
買ったのはへしこだけだったが、鮮魚は鳥取県に帰れば、いくらでもある。
話は違うが、関東地方はこのところ雨ばかりだ。
おとといも昨日も大雨が降り、今もまだ降り続いている。
しかし昨日の夕方5時半ごろ、一瞬西の空から雲がとぎれ、陽がさしてきた。
その時、自宅マンションのベランダの向こうに大きな輪郭のはっきりした虹が見えてきた。
珍しかったのであわててカメラのシャッターを切った。
川口市中心部にかかる虹。
残念ながらカメラがこれ以上広角にはならず、全体像がとらえきれない。
きれいな形をした半円形で、まるで大きな分度器のようだ。
川口駅付近のマンション群の中から出ている。
ズームで拡大してみると、マンションより手前にかかっているようだ。
しかし低空をすばやく流れる雲は、明らかに虹より後ろであった。
雲が虹に隠れ、その時一瞬雲に色がついた。
ここからは推定2キロ。
虹にも距離があるということがよくわかった。
しかし見る場所によってそれは多少違うと思う。
あるいは太陽光線の反射の関係で見えないか。
ただこれも10分くらいで終わり、夜にかけてまた雨が降り続いた。







