小売りの現場では、1年に何回か『棚替え』という作業があります。
一番分かりやすいのはボディケアもの。
夏の制汗剤や日焼け止めから、ボディクリームやハンドクリームに替えていきます。
え? ハンドクリームだって夏でも売ってるし、制汗剤は冬でも置いてるでしょ?
うんうん、その疑問、ごもっとも。
夏の展開例としては、制汗剤1棚、日焼け止め関連2棚、ボディ・ハンドクリームで1棚。
これが冬バージョンはボディクリーム1棚、ハンドクリーム・フットケア2棚、制汗・日焼け止め1棚という割合に変化します。
ボディクリームの内訳も、夏はサッパリ・美白系の在庫を多く置けるようなレイアウトが、冬はしっとり系の割合を増やします。
日焼け止めは1年を通して販売していますが、夏にくらべると本当に「みんなが使っている」系のものしか売り場に残りません。
ニベアサン プロテクトウォータージェルやビオレ系です。
やっぱり花王製品が強いですね。
そう、田舎では花王製品が圧倒的に強い!
なぜかって、昭和50年代くらいまで、スーパーなんてなくて、地元の商店が多かった。
そういうお店で売っている日用雑貨は花王で占めていたのです。
シャンプーはメリット、洗剤はアタックやマジックリン。
その流れか、全国規模のスーパーでも花王製品が売れる売れる。
これは田舎店舗の特徴です。
都会店舗よりも花王さんの勢いがあるというか。
ハンドクリームもニベア系列で幅90㎝1段使うくらいなんです。
結局、ニベアを並べておけば間違いない(笑)ということでしょう。
特にスーパーという場所柄、老若男女抵抗なく使えるブランドでないといけません。
ボディケアを皮切りに、スキンケアも保湿系拡充へと変化していきます。
定番と呼ばれる商品棚でも、季節によって商品のラインナップは変化するのです。