とても濃い一日となった3月23日。少し間があきましたが、覚え書きを残しておきます。



この日の開場時刻は10時半。10時ごろに現地に着きましたが開場待ちは長蛇の列でした。22日も開場待ちの列はあったのですが、その何倍もの人です。
この状況からか開場時刻が早まりましたので、思ったよりは早く席に着けました。

席に着いたときは男子フリー第3グループの公式練習の終わりごろで、ボーヤン・ジン選手とミハル・ブレジナ選手の曲かけが観られました。

続いて第4グループの公式練習スタート。一番安定しているように感じたのはネイサン・チェン選手。18日の公式練習、19日の公式練習、21日のSP、そして23日と観るたびに調子を上げているように思えました。

最後まで練習に残っていたのは、羽生結弦選手、ネイサン・チェン選手、ジェイソン・ブラウン選手でした。


なお、YouTubeの「フジテレビ SPORTS」チャンネルで、全カテゴリ全選手の演技動画が公開されています。
日本人選手については個々の演技動画もあります。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL-_vLaPY_60xXFtRlmPDEhnNDWED93iU4


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23日はフリーダンスから。
アイスダンス好きの私には至福の時間でしたラブラブ

第1グループ1番滑走は、キャシーとクリスの妹のアリソン・リード選手たちの組。どうしてもアリソンを観ると、クリスはどうしてるかなと思わずにはいられません。
個人的には4番滑走のハンガリーのカップルが切れのよいステップで気に入りました。


第2グループには、注目しているイギリスのライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組も。
この日も元気のよいダンスで魅せてくれました。NHK杯で出したシーズンベストスコアは上回りませんでしたが、フリーダンスは11位と健闘!

SP15位より順位を上げて、総合13位となりました。


彼らのダンスを観ているとほわっと幸せを感じますニコ
来季ますます伸びていくことと思いますので、引き続き注目していきたいと思います。


画面キャプチャ出典:gettyimages

 

第2グループ最後の滑走、中国のワン/リュウ組、リフトがすごくてかなりのスタオベが起きました。


第3グループからは世界トップクラスぞろい。
1番滑走はカナダの3番手として出場しているフォルニエ・ボードリー/ソレンセン組で、二人とも長身。フラメンコが実に似合う容姿。女性は長いスカートさばきが見事。

NHK杯で優勝したアメリカのハワイエク/ベイカー組、そしてイタリアのギニャール/ファブリ組と続きます。「ギニャファブ」の「ラ・ラ・ランド」を生で観られたのもうれしかったです。

4番滑走はアメリカのチョック/ベイツ組。個人的には第4グループではこの「チョクベイ」が一番凄かった!まったくすきがなく、高難度の技術を繰り出してきて、目が釘付けになりました。会場からも大きな拍手。彼らで最終グループに入れないというレベルの高さ!

第3グループの最終滑走は、カナダのギレス/ポワイエ組。私はこのカップルも好きです。平昌五輪で素晴らしくクールな「007」を演じたのとは一転、今季のフリーは癒し系。幅広い引き出しのあるカップルです。


いよいよ最終グループ。それぞれオーラがあり、目が離せません。
1番滑走はカナダのウィーバー/ポジェ組。本番に合わせてくるさすがの調整力。

2番滑走、アメリカのハベル/ドノヒュー組に、私はこのフリーダンスの中では一番感動しましたビックリマーク「シニカツ」が銀メダルとったのもうれしかったですし、「パパシゼ」はもう別格なのですが、「ハベドノ」のフリーダンスには点数に表れる以上の「思い」が、観客席に伝わってきたと思います。


言葉にするのが難しいのですが、並々ならぬパッションが会場を包んだというか。
心が震えるような「ロミジュリ」でした。
演技後の二人の歓喜から、すべてを出し切ったことがよく分かります。
フリーで3位となり、銅メダル獲得!


画面キャプチャ出典:gettyimages

 

 

ロシアのステパノワ/ブキン組もさすがの演技でしたが、パッションという意味で今回は「ハベドノ」のフリーが上回った感があります。


そしてロシアのシニツィナ/カツァラポフ組。「G線上のアリア」を完璧に滑り、シーズンベスト更新で、銀メダル!おめでとう!


「G線上のアリア」がかかると私の脳内にはどうしても自動的に山本草太選手の演技がオーバーラップしますが、そこはもう仕方のないことで(^^;


最終滑走のパパダキス/シゼロン組には、またもや言葉がありません。すべての動きがスムーズで、今回も圧巻の演技でした。もちろん総スタオベ、大拍手。

 


アイスダンス表彰式


画面キャプチャ出典:gettyimages

 

 

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休憩を経て男子フリーがスタート。

第1グループ1番滑走がイスラエルのアレクセイ・ビチェンコ選手。「ドラキュラ」プロ、前半の4T決まりました。

第2滑走の田中刑事選手。この日もたくさんの日の丸が振られ、声援が送られます。最初の4Sのコンボが決まって大歓声!次の4回転こそ3Sになりましたが、全体にとても良いフリーでしたね。

 

第1グループ最終滑走、ロシアのアレクサンドル・サマリン選手。転倒の4Tと、ステップアウトした3A以外はまとめてきて、フリー7位の得点を出しました。


第2グループの選手は思ったような演技ができた選手は少なかったでしょうか。
このワールドが集大成となるスウェーデンのアレクサンデル・マヨロフ選手。演技後、スタオベと大きな拍手が贈られました。これまで素敵な演技をありがとう!
日本でキャリアの集大成を迎えられたことに、満足してくれていたらいいな。

昨年、草太くんの国際試合復帰戦となったプランタン杯で、シニア男子優勝がマヨロフ選手でした。

関連記事:→プランタン杯シニア男子動画集(山本草太選手、友野一希選手、佐藤洸彬選手)+α


第3グループ、1番滑走のミハイル・コリヤダ選手。「どうか今度こそ満足のいくカルメンを!」と願っていました。最初の4T+3Tが決まり、次の4Tはステップアウトしましたが転倒せず、その後も今季一番の演技でシーズンベストスコア。ようやくコリヤダ選手にスタオベできましたビックリマーク
キスクラではニコリともしていませんでしたので、まだまだという気持ちはあったでしょうか。


画面キャプチャ出典:gettyimages

 

 

フランスのケヴィン・エイモズ選手の演技は、何というか「癖になる」というような魅力を感じます。これから気になる存在となりそうです。

そしてボーヤン・ジン選手。最初の4ルッツの高さといったら!今回は壁とも距離がありました。演技を観ているときには気になるミスはなく、会場はもちろんスタオベ!僅差でコリヤダ選手を上回りました。


第3グループの最終滑走はミハル・ブレジナ選手。私はミハルの今季フリーを生で観て、声援を送れるのも楽しみだったので、その念願がかなってうれしかったです。最初の4Sのコンボ、きれいでしたね~。後半に転倒こそありましたが、会場ノリノリとなる良い出来で、シーズンベスト更新。


画面キャプチャ出典:gettyimages
 

 

最終グループとなり、場内ヒートアップ。6分間練習も終始、歓声と拍手でした。

1番滑走のヴィンセント・ジョウ選手。素晴らしい演技でした。銅メダルおめでとう!
ヴィンセント・ジョウ選手についてはこちらの記事に書きましたので、よろしければご覧ください。
ヴィンセント・ジョウ選手のワールドメダル獲得で思い出すこと


宇野昌磨選手、4Sと4Fの失敗のときにはため息も聞かれましたが(どうしても…)、すぐに会場は応援の拍手に変わりました。その後の演技、しっかりと会場を魅了しました。
悔しい思いはあるでしょうが、きっとさらに強い宇野選手が観られることでしょう。


マッテオ・リッツオ選手は今回は満足のいく演技ではなかったかもしれませんが、クイーンは盛り上がりました。


羽生結弦選手、常に今できる最高を目指す気持ちの強さと、素晴らしい技術に表現、今回も圧倒されました。私たちが思っている以上に無理をしてきたことでしょう。
繰り返しになりますが、羽生選手には4Aに挑める状態に早くなってほしいと願います。

 

演技とは関係ないので書くのを迷いましたが、こういう様子を観たということで記録としてのみ。羽生選手演技後の投げ込みを、キッズスケーターたちだけで拾っていては間に合いそうにないと判断したのでしょうか。途中から大人も手伝いました。ついには拾っていると時間がかかるため、ショートサイド側にあるリンクと観客席のすき間(上から見るとちょっとしたボックス状のようなものが2つほどありました。私の席からは見えたので)にどんどん投げ入れていきました。それで何とか終えた感じです。


次のネイサン・チェン選手にも、大きな声援が送られました。最初の4ルッツの素晴らしさ!その後も次々とジャンプを決め、まったく揺らぎを感じません。何という落ち着き、何という精神力。会場はかたずをのんで演技を見つめている感じでした。すごいものを見せてもらいました。ただただ感服です。

 

 

最終滑走のジェイソン・ブラウン選手。笑顔でしめくくってくれてありがとう!

異次元の闘いを目撃した素晴らしい世界選手権。選手全員をあらためて讃えたいです。


男子シングル表彰式

画面キャプチャ出典:gettyimages
 


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山本草太選手、いつも心から応援しています!