3月18日公式練習からの連続観戦4日目。
試合前のペアフリーの公式練習は、最終グループを観ました。



ペアフリー、まず会場が大いに沸いたのは、第1グループの最終滑走JONES/BOYADJI組。女性は39歳、3児のママと紹介されていた組です。ほとんどミスのない演技で早くもスタオベとなりました。
 

第2グループは北朝鮮のカップル(Tae Ok RYOM / Ju Sik KIM)も良く、大きな拍手が贈られました。

第3グループはカナダのEvelyn WALSH / Trennt MICHAUD組がこのグループでは一番拍手をもらったと思います。


そして第4グループ。多くの組が演技後、笑顔になりました。ロシアのAleksandra BOIKOVA / Dmitrii KOZLOVSKIIは、ロシアバレエをほうふつとさせる上品なくるみ割り人形。今後がとても楽しみです(バレエを観たくなってきました)。

ジェームス/シプレ組がフリー3位の素晴らしい演技!フィニッシュはものすごく、場内驚きの声と拍手喝采。総スタオベとなりました。


最終グループにはドラマがありました!

第一滑走のCheng PENG / Yang JIN組は、ノーミスに近いていねいな演技でスタオベ。
第2滑走のNatalia ZABIIAKO / Alexander ENBERT組は情感たっぷり。安定した演技。


SP1位のタラソワ/モロゾフ組。三連続ジャンプで細かいミスが出た以外は、非常に堅実に演技をまとめて総合力の高さを感じました。

 

このままタラモロが首位キープかと思いましたが、最終滑走のスイ/ハン組が、素晴らしいという言葉を超えた、魂の滑りを見せました!


画面キャプチャ出典:https://www.jiji.com/jc/p?id=20190321153505-0029957473

すべての要素に加点がつく完成度の高さもさりながら、演技を観ていてひしひしと伝わってきたのが、「絶対に転ばない」「やりとげる」という強い気持ち
特にスロージャンプの着氷には意地のようなものも感じました。


演技を観ていて鳥肌がたってきました。もちろん演技後は場内今までで一番の歓声で、総スタオベ。スイ/ハン組も感無量のようでした。


度重なるケガを乗り越えて、「チャンピオンの滑り」を見せてくれたと感じました!!
こんな瞬間に立ち会わせてもらえるから、フィギュアスケート観戦はやめられません。

 


スイ/ハン組、おめでとう!
タラソワ/モロゾフ組、ジェームス/シプレ組らも素晴らしかったです。
レベルの高い優勝争いでしたビックリマーク


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ペアの表彰式、休憩を経て、男子シングルSPスタート。

1番滑走は、ドイツのパウル・フェンツ選手。個人的にこの選手の個性、好きなのでぜひ良い成績をと願っていましたが、ジャンプにミスが出てフリーへ進めなかったのは残念でした…。フリーの曲は重厚でフェンツ選手にとてもあっていたと思ったので。

チャレンジカップシニア男子3位だったスイスの選手もジャンプが決まらず予選落ちで、悲しそうな顔をしていたのがつらかったです。

今回、フリーへ進むには70点台以上が必要な結果でしたね。


第4グループ、フランスのエイモズ選手はかなり力技でジャンプを降りたように見えましたが、ステップが独特で(体操選手的な動きも?)、ここで88点台が出て会場は沸きました。

ブレジナ選手もミスがなく、大いに魅せました。ミハルも満足そう。


田中刑事選手。男子シングルで最初の日本人選手登場となり、ものすごい数の日の丸が揺れ、怒涛のような声援が送られました。
純粋に応援での「がんばれ」ですが、これほどの数となるとちょっとこわいくらいの迫力はあり、実際にリンクにたって見上げた選手には、ときにものすごいプレッシャーになることもあるのでしょうか。
それでもやはり「がんばって」の声援はこれからも送りたいです。どうか応援を力にしてください。

田中選手、最初の4Sは残念でしたが、他はすべて加点がつき、うまくまとめたと思います。訴えかけてくるものを感じました。
フリーはもう振り切るぐらいの力を出して、今季をしめくくってください!


第5グループでは、ユニバーシアードで素晴らしい演技をしたマッテオ・リッツォ選手、今日も好演技でした!

 

安定感のある4Tは、まるでもう何年も跳んでいるかのよう。リッツォ選手を観るときは、どうしても「山本草太選手もこの構成なら、このぐらい出そう」と考えてしまいます。非常に参考になるように今日も思いました。


リッツォ選手が場内を沸かせた後に演技をしたビチェンコ選手。公式練習ではジャンプが不安定に見えましたが、本番にはまとめてきたところはさすがベテランと感じました。

ヴィンセント・ジョウ選手、4Sは回転不足判定となりましたが、渾身の演技でこれまた場内大拍手。94点台を出しました。ヴィンスのフリー、好きなので楽しみです。


最終グループとなり、場内はますますヒートアップ。熱気で暑かったです。
羽生結弦選手、最初の4Sが2Sとなった以外は素晴らしい実施で、さすがでした。
3A、あんなに高く、そして大きく跳んでいるのですね。足の状態がどうか良くなって、羽生選手が思う存分4Aにトライしていけますように。

宇野昌磨選手には、3月19日の公式練習(メインリンク)で素晴らしいSPを演技していたので最初のジャンプ転倒は意外でした。後半のスピン、ステップは今日も迫力がありました。

羽生選手、宇野選手ともフリーで納得のいく演技となりますよう。
コリヤダ選手、メッシング選手も同様です。

ジェイソン・ブラウン選手の完成度の高さはすごいですね。

そして何といっても今日はネイサン・チェン選手!
最終グループ滑走者の多くがジャンプミスが出た中、すべてのジャンプを決め、さらに余裕をもって楽しそうにプログラムを滑ったことに驚嘆しました。
それも最終滑走で!惜しみない拍手喝さいが贈られました。

ネイサンの「キャラバン」、曲がかかり始めてから最後まで、ほぼずっと会場は手拍子でした。


画面キャプチャ出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190321-00000251-spnannex-spo.view-000


3月22日はいよいよ大好きなアイスダンスの試合が始まり、女子フリーもきっとまたドラマに立ち会わせてもらえることでしょう。

すべての選手の健闘を祈っています。


デニス・テン選手に捧げた展示スペース、全体を撮った写真です。

 


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山本草太選手、いつも心から応援しています!