( ;∀;) カンドーシタ | (*-゛-)ウーミュ・・ただいま検討中w
1週間前の劇☆

(*-゛-)ウーミュ・・ただいま検討中w

二兎社
『シングルマザーズ』
@東京芸術劇場 小ホール1

御大、永井愛が主宰する二兎社を初めて観に行きました。

永井愛の戯曲は他団体の演出で何作か拝見し、その本の面白さは十分承知していましたが、本家本元二兎社で永井愛演出ということで楽しみにしていました。

というのはホントは2番目の理由で、本当は、谷賢一(DULL-COLORED POP)がプロンプターとしてお手伝いしていたので観に行ったのでしたwww どんだけ谷ファンなの自分( ゚∀゚;)タラー

さて、作品紹介 powered by Corich
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あらすじ
直(なお)(沢口靖子)は12歳の男の子を育てるシングルマザー。派遣社員として働くかたわら、シングルマザーの支援団体、“ひとりママ・ネット”の新米事務局長としても忙しい。
時は2002年の秋―――事務所はオンボロアパートの一角だが、代表の燈子(とうこ)(根岸季衣)と直の目標は大きい。児童扶養手当の削減を阻止するため、国会を動かそうというのだ。
ロビー活動や、ネットワークづくりに追われる日々。シングルマザーたちからは、ひっきりなしに悩みごとの相談が寄せられる。水枝(みずえ)(玄覺悠子)も 初音(はつね)(枝元萌)も、そんな中で出会った仲間だ。彼女たちがつまずきながらも、それなりに自立していく様子は、直の励みになっている。
ある夜、見知らぬ男(吉田栄作)が事務所に現れた。妻子が突然消えてしまったという。話を聞くうち、直にはひらめくものがあった。この男には、DV(ドメスティックバイオレンス)の傾向があるのでは?
この夜から、直と男の奇妙な交流が始まった。
そして、2007年。国会へのロビー活動は、いよいよ正念場を迎えて―――
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タイトルからも明らかですが、作品紹介ままの内容です(手抜きw)

これがね、とにかく本と俳優が素晴らしくい!

深刻な問題をコメディタッチで見せながら、台詞の随所に埋め込まれた永井愛の社会への厳しい批判精神と気概が伺えて気持ち良い。

永井愛ってROCKだなっ!って思う。

誤解なきようにいうと、ロックミュージックも流れないし、見た目にはアグレッシヴな演出なんか微塵もない。

でも、この戯曲の台詞から響くその言葉の奥にある背景や、入念な取材に基づくと思われる精緻なプロットに裏打ちされたこの芝居は永井愛のROCK魂が燃え滾っている。

そしてあらためて永井愛の笑いのセンスに舌を巻く。笑わせ方にすらウソっぽさがない。

そして、なによりそんな永井の本、演出を形にしてみせる俳優陣がみな素晴らしかった。

シングルマザーの問題は、あんまり自分に近い問題ではないのだけれど、現代お母子家庭のリアルな状況というのが痛烈に伝わってきて、涙も溢れる。べつに悲しい芝居ではないのに。むしろ終始笑わされていながら、なみだもとまらないという、なんとも素晴らしい劇でした。

3/27 までのロングラン、是非見逃さないことを強く強くオススメしておく。