皇后盃全日本なぎなた選手権大会を観戦。





正直、この感動を文章にするのは難しい。
拙筆ながら頑張る。
開会式途中に到着、観覧席端、一番前の席に陣取った。
まず公開演武。
全日の形、天道流、直心影流。
天道流は生で観るの初めて。
受太刀が小手みたいのはめてた。
直心とは違った気合い、渋い。
技の構成は良く判らん。
で、直心影流は、宗家キター! と一人で勝手にテンションあがる。
園部先生、思ったよりお歳だった。
俺が感想言うのはおこがましいけど、私見偏見私利私欲にまみれた路傍の石だからね、良いよね。
やはり年齢もあって、スピードはゆっくり。
でも要所要所の動きのキレ、細かい動きの中に含みを持たせた一つ一つの所作に、極意のようなものを感じた。良くわからないけど。
とにかく、ひきつけられる。
動きの色気というか、魅力というか、観てる人達の空気を変える感じ。
流石の宗家なんだと思う。
少しでもあの世界に近づきたい。

で、試合。
あーもう、試合観戦の楽しさよ!
一人だから黙って観てるだけだけど、誰かいたらおおはしゃぎしちゃいそうな高揚感。
試合やりたい。
技術は高すぎて分析しようがない。
県大会だと勝ちパターンの戦略とか、立てようがあったけど、流石に全国大会、変化が多すぎて何が好手なのか判らん。
攻めっ気強い人もいれば、磐石な受けで隙を伺う人もいる。
決勝の二人はガリガリ攻める感じではなかったけど、だから良かったのかと言われると不明。
明日もう一回大会やったら結果全然違うんじゃないだろうか。
判定になると、もう運なんじゃないかと思う。
優勝は前年王者の安喰さん、連覇はすごい。
あと、池見さん、十年以上第一線で戦っているのは、凄すぎる。
なぎなた界のピーター・アーツ。
カッコいい。
Bコートばかり観てたので、その中の話になるけど、三位の蓮見さん、三回戦で負けちゃったけど貫井さんの、二人の戦型はカッコ良かった。
蓮見さんの力強い攻めは憧れる。
貫井さんは大会一のスピードではなかったかと思う。
足運び、振りが一致して、とにかく早い。身長低くリーチでフリなんだけど、かわせるという自信があるのか、どんどん相手の間合いに入る。
俺も背低いので参考にしたい。
スピード大事。
優勝の安喰さんは総合力に優れる感じがした。何でもそつなく高レベル。
あと、独特の足さばき。
あの足運びなんていうかわからないけど、空手の刻み突きの時みたいな足捌き。
細かくステップ踏んで、間合いのコントロールが上手。打ち込みのタイミングずらしてフェイントにもなるし、フェイント入れてる割に隙が小さいので、有利に状況を進めているシーンが多かった。
真似すると転びそうだし、細かくやらないと隙をつかれると思うし、何より疲れそう。
足腰の強さあってかな。

最後は選手全員で仕掛け応じ。
そりゃもう各地で先生と呼ばれてなぎなたやっている人達、物凄く上手い。
市大会観て、演武競技は減点方式、ミスしなければ良い、とか思ってたけど、違うわ。
あのレベルはミスしないのは当たり前で、より洗練された動きになるかどうかじゃないか。
まだまだまだまだなぎなたは深いと思い知った。
ちょっとずれた話だけど、羽生さんは「将棋は技術、遊びも芸の肥やしと言うのは、遊びたい人の言い訳」って言ってる。
なんか、あの仕掛け応じ、あと宗家の演武には、混じりけのない、純粋な技術を感じた。
だからこそ、人を惹き付けるんじゃないだろうか。
今は試合やりたい病だけど、やはり確かな基礎があっての応用、腐らず地道な稽古を重ねたい。

しかし、華の全国大会だというのに、観戦者の少なさよ!
これはもう、恐縮だけど、場所が悪いとしか言いようがない。
なんとかならなかったのかな。
もっともっとなぎなたをセンセーショナルにアピールして競技人口増やして欲しい。
俺も頑張ろう、小説書こう。










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